大人になった虫とり少年
大人になった虫とり少年
宮沢輝夫 編著
定価: 1,760円(本体1,600円+税)
在庫: 在庫あり
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虫たちへの愛と探究心が詰まった、昆虫文化史とも言うべき本
北杜夫、養老孟司、福岡伸一、茂木健一郎氏ら、かつての虫とり少年たちがいかに虫を愛し、虫に学んできたかを探りつつ、虫たちへの感謝がこめられた労作であり、昭和の昆虫文化史ともなっている。里山の大切さ、観察・採集の醍醐味はもちろんのこと、虫でつながる人と人との縁も随所で語られ、個々のエピソードはロマンに満ちた物語りのようである。
そして、ここに登場する元虫とり少年たちは、いまも少年のままだ。
登場する人々:アーサー・ビナード、養老孟司、山本東次郎、奥本大三郎、海野和男、白川英樹、岡田朝雄、中村哲、藤岡知夫、福岡伸一、北杜夫、茂木健一郎
目次
プロローグ 昆虫少年という文化―アーサー・ビナード氏に聞く
第1章 昆虫少年の系譜―バカの壁からクオリアへ(人生で本気になれるのは虫だけ―養老孟司;チョウが能舞台の英気を養う―山本東次郎;『昆虫記』前人未到の個人完訳へ―奥本大三郎;昆虫写真の世界トップランナー―海野和男;虫たちに学んだ科学の心(白川英樹)
ドイツ文学と虫屋、知られざるつながり(岡田/朝雄)
昆虫はわたしの人生のとってほんとうに重要(中村/哲)
大図鑑が完成するまで死ねない(藤岡/知夫)
昆虫の森から遺伝子の森に分け入って(福岡/伸一)
どくとるマンボウが全国の虫屋に“遺言”(北/杜夫)
脳科学者の原点“少年ゼフェリスト”だった頃(茂木/健一郎))
第2章 昆虫少年の誕生と最期(手塚浩―兄テヅカヲサムシが見た風景;木下總一郎―虫屋の死に方)