老年の価値
老年の価値
ヘルマン・ヘッセ 著 / 岡田朝雄 訳 / マルティーン・ヘッセ 写真 / フォルカー・ミヒェルス 編
定価: 3,080円(本体2,800円+税)
在庫: 品切・重版未定
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人はいかによく「老いる」か
ベストセラー『人は成熟するにつれてますます若くなる』(1995年、草思社)に
詩、エッセイ、直筆原稿等を大幅に増補した完全版!
ドイツの文豪ヘッセが壮年から
老年にいたるまでの40年間に綴った
詩・エッセイ・手紙の数々。
南アルプスの自然の中に暮らし、
創作活動の合間の畑仕事や
庭の手入れから感じとったものは?
日本人が最も愛したヨーロッパの作家
ヘルマン・ヘッセが描いた
人生の後半期がもつ魅力。
写真家の息子がとらえた表情豊かなヘッセの素顔ほか、自宅、アトリエ、庭など、貴重な写真165点を収録。初公開写真、多数!
世界60カ国語に翻訳され、1億2千万部以上発売されている文豪ヘッセの、「老い」についての集大成。
目次
目次
春の散歩
耳を澄ます
夏の終わり
老いる
断章一
晩 夏
昔の時代について
湯治客
忠 告
断章二
五十歳の男
新たな恋
断章三
老いること
ニーナとの再会
老いてゆく中で
断章四
マックス・ヴァスマーの六十歳の誕生日に
断章五
忍 耐
断章六
冬の休暇
こんなに多くの道を
断章七
晩夏の花々
死 滅
断章八
[この種の最後の旅]
休みなく
断章九
枯 葉
[運動と休止の調和]
花咲く枝
三月の太陽
老齢について
秋の雨
断章十
考 察
灰色の冬の日
子 供
断章十一
段 階
断章十二
春のことば
断章十三
疲れた夕べ
無 常
断章十四
老人とその両手
小さな煙突掃除屋さん
つのりゆく老い
断章十五
[復 元]
早すぎた秋
[経済躍進と土地投機熱の狂騒]
断章十六
ときどき
[因習のかなたからのよびかけ]
回 顧
八月の終わり
断章十七
秋の体験
ほがらかさ
晩秋行路
断章十八
[一定の習慣と反復への傾向]
意志のまなざし
断章十九
孤独への道
[高齢への昇格]
五十年代のアルバムの頁から
日本の森の渓谷で風化してゆく古い仏像
中国の寓話
上を指す指
断章二十
中国の伝説
初 雪
断章二十一
あらゆる死
兄弟である死
断章二十二
さらば 世界夫人
むかし 千年前
小さな歌
編者のあとがき
作品解説
訳者のあとがき