怖い絵
怖い絵
中野京子 著
定価: 1,980円(本体1,800円+税)
在庫: 品切・重版未定
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心の底からゾッとする、名画の見方、教えます!
だれもが知っている西洋名画の数々。見慣れた名画には、驚くべき怨念や冷酷や非情や無惨が込められている。一読すれば、以後、平然と絵の前を通り過ぎることができなくなること請け合い。親切でやさしく「怖いもの見たさ」の感情に強く訴える美術エッセイ。
一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』……けれど、この絵の完成後?
スポットライトを浴びるドガの『踊り子』……じつは、この時代のバレリーナは?
キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』……でもほんとは、このふたり?
名画20点、カラー図版で収録。
本書で扱う絵は20点。そこに潜む「怖さ」は多岐にわたります。見るからにぞっとするもの、じんわりぞくぞくくるものまで??いろんな怖さを、まるで極上の短編小説を読むような感覚で味わえます。
それと同時に、卓抜した絵の読み手による「絵画の読み解き方」の丁寧なレクチャーにもなっているのが本書の白眉。
絵の構図、色彩、筆遣いの分析に加え、作者の生い立ちや性格、絵の描かれた状況、当時の習俗に関するきめ細やかな歴史的知識、絵にまつわる神話・秘話……著者は、その全てを総動員して一幅の絵を読み解いていきます。絵を見るのが好きな方、恐怖好きの方、歴史好きの方、ぜひ、一枚の絵の語る豊潤な物語を愉しんで下さい。
「THE ハプスブルク展」 フェア開催!
南伸坊さん書評(サンデー毎日 2008年3月9日号より)
菊畑茂久馬さん書評 (2007/09/02付「西日本新聞」朝刊)
特設ページ
書評
イベント
目次
作品1 ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』
作品2 ティントレット『受胎告知』
作品3 ムンク『思春期』
作品4 クノップフ『見捨てられた街』
作品5 ブロンツィーノ『愛の寓意』
作品6 ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』
作品7 ルドン『キュクロプス』
作品8 ボッティチェリ『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』
作品9 ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』
作品10 アルテミジア・ジェンティレスキ 『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』
作品11 ホルバイン『ヘンリー八世像』
作品12 ベーコン『ベラスケス<教皇インノケンティウス十世像>による習作』
作品13 ホガース『グラハム家の子どもたち』
作品14 ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』
作品15 グリューネヴァルト『イーゼンハイムの祭壇画』
作品16 ジョルジョーネ『老婆の肖像』
作品17 レーピン『イワン雷帝とその息子』
作品18 コレッジョ『ガニュメデスの誘拐』
作品19 ジェリコー『メデュース号の筏』
作品20 ラ・トゥール『いかさま師』