MiND マインド

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判型:四六判並製 / ページ数:416ページ / ISBN:9784255003252 / Cコード:C0095 / 発売日:2006/03/13

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心の哲学

ジョン・R・サール 著 / 山本貴光 訳 / 吉川浩満 定価: 1,980円(本体1,800円+税)

在庫: 品切・重版未定

哲学的迷宮、その出口をさぐる

哲学から心理学・生物学・脳科学に至るまで、
多くの人の心をとらえて離さない最難問 ?? 「心とは何か」への、
第一人者による魅惑的なイントロダクション

よく知られている理論、しかも影響力のある理論が、そもそも全部誤っているという点で、心の哲学は、哲学のなかでも類を見ないテーマである。そう著者は喝破し、心についての包括的な理論と展望を精彩ある筆致で描きながら、よく知られた影響力ある理論の数々を誤りとして除去していく。世界的にもっとも高名な哲学者の一人であるサールが、現代哲学の核心へと読者を導いてくれることがわかるはずだ。

著者は心の哲学にまつわる12の問題 ?? 「デカルトが残した大きな災い」 ?? に目を向けるところから議論を始める。そして自由意志/心的因果の実際の働き/無意識の本能と機能/知覚の分析/自己の概念といったトピックにスポットライトを当て、繰り返し論じる。

心身問題に関する章は本書のハイライトの一つだが、著者によれば、およそ意識というものはどんな形式であれ(のどの乾きからマラルメの詩の翻訳で悩むことに至るまで)、ニューロンのふるまいによって引き起こされ、無数のニューロンから成る脳のシステムのなかでリアルなものとなるのである。同時に、意識という概念に関する重要なポイントは、その主観的な一人称記述の特徴を理解することであり、このポイントは私たちが三人称の客観的な言葉で記述し直すと失われてしまう、そうサールは主張する。

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著者紹介

  • ジョン・R・サール

    1932年、米国コロラド州デンバー生まれ。1959年、カルフォルニア大学バークレー校に赴任、1967年より同教授として今日に至るまで教鞭をとる。言語哲学と心の哲学を主軸に、現在も第一線で研究・発表をおこなう。2004年、「心の哲学」に関する業績に対し米国人文科学勲章を受章。

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