判断のデザイン
判断のデザイン
チップ・キッド 著 / 坪野圭介 訳
定価: 1,870円(本体1,700円+税)
在庫: 在庫あり
電子版を購入する
オンライン書店で購入する
明瞭(クリア)か不可解(ミステリアス)か、それが問題だ。
何事も第一印象がすべて。その見た目をどう判断し、どうデザインすれば良いだろう? 村上春樹作品(アメリカ版)の装幀でも知られる「世界一有名なブックデザイナー」が導入するのは「!/?」という基準だ。第一印象に必要なのは、明瞭さ(!)か、不可解さ(?)か、その両方か。ダブルクリップに地下鉄のポスター、ATMにタバコのパッケージ……身の回りにある様々な実例から、自らのブックデザインへの応用例まで。明瞭/不可解の尺度で世界の見方を再定義する、デザイン=認識の技術。
「デザインという枠におさまる本でもない。たぶんこの本は『視点』に関わることを伝えるための本だ」……寄藤文平(解説冊子より)
Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第6弾。
本書の著者、チップ・キッドのTEDトークは以下のTEDウェブサイトで見ることができます。
www.TED.com(日本語字幕あり)
「第一印象にもとづいて、私たちは物事を判断します。そういうものなんです。ひどい、と思いますか? 子供の頃、誰しもこう聞かされましたよね。『見た目で判断しちゃダメよ』。でも私たちはそうします。なぜなら、私たちは視覚重視の文化の中で生活していて、私たちの心はまず目に映るものに反応してしまうからです。本当の問題は、私たちが判断することそれ自体ではなく、どうやって判断しているかです。〔…〕デザインを例にとってみると、見た目で判断しちゃダメという決まりはまるで意味をなしません。そもそもの性質上、デザインは一目見た瞬間から判断を要求するものです。デザインというのは、なんらかの問題を解決するためにあるからです。もし判断されなかったら……それこそ問題です」(本書より)