新版 絵でよむ漢文
新版 絵でよむ漢文
明治大学法学部教授 加藤 徹 著
定価: 1,430円(本体1,300円+税)
在庫: 品切・重版未定
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今だからこそ、漢文が、面白い!
【入門者から上級者まで楽しめる、現代に甦る「漢文指南」の決定版!】──不況や政治やエコ…。数千年も前に、こんな進歩的な考えがあった!
多彩な絵と、漢文の第一人者による軽快な解釈・解説で、難しそうな漢文から心に響く漢文の世界へ楽しくご案内します。
◆昔学んだ漢文を、気楽に読み直せる 教科書の定番から、とくに人気のある、味わい深い作品を厳選した“イイトコ取り”のラインナップ。新たに漢文を学びたいと思う人にもオススメ。
◆絵がたくさんで、イメージが膨らむ とかく硬いイメージのある漢文も、ビジュアルが豊富に使われているのですらすらと読め、作品に対するイメージも膨らみます。
【収録されている作品の例】 春暁(孟浩然)/元ニの安西に使するを送る(王維)/春望(杜甫)/山中にて幽人と対酌す(李白)/春夜(蘇軾)/ 絶句(杜甫)/塞翁が馬『淮南子』/株を守る(韓非)/管鮑の交わり『史記』/世に伯楽有りて(韓愈)/ 学んで時に之を習う『論語』/吾十有五にして学に志す『論語』/蛍雪之功『蒙求』/胡蝶の夢(荘子)/春夜桃李園に宴するの序 (李白)
「わしは今でこそ『先生』なんて呼ばれておるが、十四まで学問が嫌いで、二十九まで自立できず、三十九まで人生を迷い、四十九まで天命をわきまえず、五十九まで自己主張ばかりで、六十九まで枯れずにギラギラしてた。ま、人生なんてそんなもんさ」(本文「吾十有五にして学に志す 『論語』為政」より)
「『絵でよむ漢文』の読み方はこうです。勉強した知識を、時がきたら実習で実践する。おもしろいじゃないか。遠くから友がくる。楽しいじゃないか。他人に理解されなくても怒らない。人格者と言えるじゃないか。
読むそばから周りの空気がきれいになってきて、気もちが開かれます。著者は言います。ここにあるのは、人生は楽しいものなんだ、前向きに生きようじゃないか、という孔子の笑い声が聞こえてくるようなメッセージだ、と。」(長田弘氏推薦)
目次
第1章 春眠暁を覚えず―漢文をひもとく(春暁―孟浩然;元二の安西に使するを送る―王維 ほか)
第2章 覆水盆に返らず―故事成語から考える(覆水収め難し―『野客叢書』;苛政は虎よりも猛なり―『礼記』 ほか)
第3章 独り釣る寒江の雪―名詩を味わう(鸛鵲楼に登る―王之渙;敕勒の歌―無名氏 ほか)
第4章 四面楚歌―歴史に学ぶ(撃壌歌―『十八史略』;太公望―『十八史略』 ほか)
第5章 温故知新―古人と対話する(故きを温めて新しきを知れば―『論語』為政;憤せざれば啓せず―『論語』述而 ほか)