放射線のものさし
放射線のものさし
続 放射線のひみつ
中川恵一 著
定価: 1,320円(本体1,200円+税)
在庫: 在庫あり
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このままでは、事故の教訓を 残せないのではないか?
私は何をし、何を語ってきたのか?
何をどう語るべきだったのか?
チーム中川、この一年半の軌跡
昨年12月、政府によって福島原発事故の収束宣言はなされたが、いまだ、被ばくへの恐怖や不安は、人々の心身と暮らしをおびやかしているし、
放射性物質に汚染された地域の復興には、多くの課題が残されている。
──「「放射線のものさし」を持つことが一番大事だと痛感します。そして、リスクをできるだけ正しく計った上で、各自が選択した意思決定を、お互い尊重す
ることも大切です。避難を続けることがいけないわけでもありませんし、できるだけ早く故郷に帰りたいという住民の気持ちを理解することも大事です。日本人が安全派と危険派に分断されてお互いを傷つけ合う構図はまさに最悪です。」
目次
第1章 私は、何をし、何を語ってきたのか(この1年半、語ったこと;医療、現地、行政に関わって ほか)
第2章 私は、何を・どう語るべきだったのか(パニックの始まり;私たちの予測と違和感 ほか)
第3章 飯舘村の困難と帰村の条件(福島県相馬郡飯舘村へ;福島訪問 ほか)
第4章 福島のお役に立ちたい(今後の課題;「現存被ばく状況」の認識に始まる ほか)