渡り鳥たちが語る科学夜話
渡り鳥たちが語る科学夜話
不在の月とブラックホール、魔物の心臓から最初の詩までの物語
全卓樹 著
定価: 1,760円(本体1,600円+税)
在庫: 在庫あり
電子版を購入する
オンライン書店で購入する
島本理生さん推薦! 「科学が照らすものは、この世界に降りそそぐ美しい奇跡なのだ。」
――真夜中の科学講座、第2幕のはじまりです。
・月のおもて側にだけある海
・土星の環から霧雨が降る
・この世界はシミュレーションなのか?
・青年科学者の命を奪ったデーモンコア(魔物の心臓)
・逆張り・冷笑派は強者の勝利を後押しする?
・砂漠に広がる「妖精の環」のひみつ
・ヒマラヤを渡るツルが巻き起こした小さな奇跡
『銀河の片隅で科学夜話』で寺田寅彦賞受賞!
理論物理学者とっておきの20話。
「もしこの書が、読者諸氏の異時空の旅のよきお供となるならば、それは筆者欣快の至りである」
――著者
書評
(『渡り鳥たちが語る科学夜話』)はそうした科学的題材を情緒豊かに語った、いわば科学によって奏でられる詩文である。
渡辺祐真さん(書評家)毎日新聞 2023/2/22 東京夕刊ご書評より
目次
天体
第一夜 アステカの陰陽神
第二夜 フォンターナと金星の月
第三夜 土星の環から霧雨が降る
第四夜 ブラックホールの旅
第五夜 革命家のマルチバース
極致
第六夜 シミュレーション仮説と無限連鎖世界
第七夜 デーモンコアと科学の原罪
第八夜 天然原子炉とクロダ博士の秘密
第九夜 ローラン展開の世界史
第十夜 同一者の識別と噴出
街
第十一夜 帝国興亡方程式
第十二夜 オマル・ハイヤームの墓
第十三夜 多数決と冷笑家
第十四夜 インターネット世論の社会物理学
第十五夜 位階と不整と文化系統
生命
第十六夜 石に刻まれた銀杏
第十七夜 赤い砂漠の妖精の輪
第十八夜 バックランド司祭と聖蹟
第十九夜 メンデルと剽窃とフィッシャー統計学
第二十夜 インドの鶴の神秘