怖い絵

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    怖い絵
判型:四六判変型並製 / ページ数:248ページ / ISBN:9784255003993 / Cコード:C0095 / 発売日:2007/07/17

怖い絵

中野京子 定価: 1,980円(本体1,800円+税)

在庫: 品切・重版未定

心の底からゾッとする、名画の見方、教えます!

だれもが知っている西洋名画の数々。見慣れた名画には、驚くべき怨念や冷酷や非情や無惨が込められている。一読すれば、以後、平然と絵の前を通り過ぎることができなくなること請け合い。親切でやさしく「怖いもの見たさ」の感情に強く訴える美術エッセイ。


一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』……けれど、この絵の完成後?
スポットライトを浴びるドガの『踊り子』……じつは、この時代のバレリーナは?
キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』……でもほんとは、このふたり?
名画20点、カラー図版で収録。


本書で扱う絵は20点。そこに潜む「怖さ」は多岐にわたります。見るからにぞっとするもの、じんわりぞくぞくくるものまで??いろんな怖さを、まるで極上の短編小説を読むような感覚で味わえます。
それと同時に、卓抜した絵の読み手による「絵画の読み解き方」の丁寧なレクチャーにもなっているのが本書の白眉。
絵の構図、色彩、筆遣いの分析に加え、作者の生い立ちや性格、絵の描かれた状況、当時の習俗に関するきめ細やかな歴史的知識、絵にまつわる神話・秘話……著者は、その全てを総動員して一幅の絵を読み解いていきます。絵を見るのが好きな方、恐怖好きの方、歴史好きの方、ぜひ、一枚の絵の語る豊潤な物語を愉しんで下さい。

「THE ハプスブルク展」 フェア開催!
南伸坊さん書評(サンデー毎日 2008年3月9日号より)
菊畑茂久馬さん書評 (2007/09/02付「西日本新聞」朝刊)
特設ページ

書評

一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』……けれど、この絵の完成後?

イベント

スポットライトを浴びるドガの『踊り子』……じつは、この時代のバレリーナは?

目次

作品1  ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』
作品2  ティントレット『受胎告知』
作品3  ムンク『思春期』
作品4  クノップフ『見捨てられた街』
作品5  ブロンツィーノ『愛の寓意』
作品6  ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』
作品7  ルドン『キュクロプス』
作品8  ボッティチェリ『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』
作品9  ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』
作品10 アルテミジア・ジェンティレスキ      『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』
作品11 ホルバイン『ヘンリー八世像』
作品12 ベーコン『ベラスケス<教皇インノケンティウス十世像>による習作』
作品13 ホガース『グラハム家の子どもたち』
作品14 ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』
作品15 グリューネヴァルト『イーゼンハイムの祭壇画』
作品16 ジョルジョーネ『老婆の肖像』
作品17 レーピン『イワン雷帝とその息子』
作品18 コレッジョ『ガニュメデスの誘拐』
作品19 ジェリコー『メデュース号の筏』
作品20 ラ・トゥール『いかさま師』

著者紹介

  • 中野京子(なかの・きょうこ)

    早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史。著書に『怖い絵』(朝日出版社)『オペラでたのしむ名作文学』『メンデルスゾーンとアンデルセン』(共にさ・え・ら書房)『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン波乱万丈の生涯』(講談社)『恋に死す』(清流出版)『オペラ・ギャラリー50』(共著、学研)など、訳書に、シュテファン・ツヴァイク『マリー・アントワネット』(角川文庫)などがある。朝日新聞ブログ〈ベルばらKidsプラザ〉で歴史エッセー「世界史レッスン」を連載中。 中野京子のブログ「花つむひとの部屋」

キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』……でもほんとは、このふたり?

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