グググのぐっとくる題名

  • グググのぐっとくる題名
判型:四六判並製 / ページ数:264ページ / ISBN:9784255014036 / Cコード:C0095 / 発売日:2025/12/20

グググのぐっとくる題名
なぜこのタイトルに惹かれるのか

ブルボン小林 定価: 1,958円(本体1,780円+税)

在庫: 在庫あり

「考察の精度と深度に恐れ入りつつ、軽妙な文章で笑ってしまう。名人芸でしかない。」一穂ミチさんトークイベント ブルボン小林 × ゲーム作家・米光一成“なんかいい”の“なんか”がわかる一冊です『8番出口』、「劇場版名探偵コナン」の副題、
宇多田ヒカル『SCIENCE FICTION』など、
ヒットする作品のタイトルを言葉選びや語順、リズムなど、その構造から徹底解剖しました。見出しやキャッチコピー、商品開発やお店のPOPを書く人のヒントにも!“図解でタイトルの構造がわかりやすい。大槻ケンヂさんとの対談、古賀及子さんとのタイトル決めのブレスト会議も収録!\目次だけでも、もう面白い!試し読みはこちら/はじめに~目次第1章の 1~2登場するタイトルを一部ご紹介まずは基礎編!「ぐっとくる題名を構成するもの」がわかる人名の入った題名『みんな蛍を殺したかった』木爾チレンのミステリー小説の題名同じミステリーの古典的名作としてアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』がある。よく似た印象で、好対照の二題名といえる。『みんな蛍を殺したかった』好対照の二題は、微妙に同じで、微妙に異なるどちらも同じように、作中での大勢の人の関わりを示唆している。だが「そして~」の方には具体的な人名がない。また「殺したかった」「いなくなった」は、どちらも「た」止めだ。題名の時点ですべてのことは終了している(=覆らない)前提だ。
だが前者は願望で、後者は断言。どうなったかが明示されない・されるという真逆の「た」止めになっている。どちらも微妙に同じ、かつ微妙に異なるやり方で、うまく謎を示している。
レンジを広く取る『ババンババンバンバンパイア』奥嶋ひろまさの漫画の題名歌の「ババンババンバンバン」は四拍子だとして二小節だ。二小節目に休符がある。
「ババンババンバンバン」には休符があるから、ドリフターズが歌う時には「ハァ~ビバノンノン」と合いの手が入っていた。
その、二小節の休符部分に「パイア」が納まった。
「いい湯だな」のリズムに『ババンババンバンバンパイア』をあてはめると、ドリフでは合いの手が入っていた休符部分に「パイア」が納まる。題名は音楽でないから、何小節ということもない、と思われているが、そんなことはない。七五調やラップのような言葉だけでない、どんな題名(言葉)でも音楽的な調べの中にあることは知っておきたいところだ。
[…]筆者のような昭和世代まで「お?」と振り向くようになったことはたしかで、注目を広く集めることに成功したといえる。
その他にも『8番出口』、ano『骨バキ☆ゆうぐれダイアリー』、まいた菜穂『12歳。』、佐藤愛子『九十歳。何がめでたい』、まえだくん『ぷにるはかわいいスライム』、松田聖子『小麦色のマーメイド』…など多数!応用編!「立ち止まらせる題名」とは?題を題に付ける『新宝島』サカナクションの曲名これは、題が題になっている。作者がゼロから生み出したワードは一つもない。その元になった題も、また別の題を踏まえている。引用が二重になっているのだ。
[…]まず最初に『宝島』という題名の冒険小説があった。それを踏まえて『新宝島』という題名の漫画が描かれた。それを踏まえて、今度は同じ題名で曲が作られた、というわけだ。
サカナクション『新宝島』が生まれるまでの題名の変遷。
題名の賞味期限『帰ってくれタローマン』テレビドラマの題名この題をみたとき、まんまと笑わされてしまった。
笑いが生じたのは、これがパロディだからだ。つまり「ぐっとくる」ためには、パロディの元ネタを知っている必要はある。とはいえ、単独でみてもそこはかとない笑いが感じ取れる題だと思う。
[…]『帰ってきたウルトラマン』という題のパロディである。「帰って」と「マン」、始まりとボトムの完全な一致が、内容の不一致とのギャップを生み、面白みに即効性が生じている。
始まりとボトムの完全な一致が内容の不一致とのギャップを生む。題名は音楽でないから、何小節ということもない、と思われているが、そんなことはない。七五調やラップのような言葉だけでない、どんな題名(言葉)でも音楽的な調べの中にあることは知っておきたいところだ。
[…]筆者のような昭和世代まで「お?」と振り向くようになったことはたしかで、注目を広く集めることに成功したといえる。
その他にもずっと真夜中でいいのに。『残機』、星野源『ドラえもん』、ヨシタケシンスケ『もう ぬげない』、中島らも『永遠も半ばを過ぎて』、特撮『ウインカー』…など多数!書店員さんから感想をいただきました!本書の凄味はネーミングの作り手と受け手の両方に開かれていて、双方を育む力を持っていることだ。
題名の世界はとても奥が深い。迂闊にはダイブできないものでもある。でも本書を読んでいれば安心だ。安心だし、世界の見え方がちょっとだけ変わってくる。
(今野書店 花本武さん)
[…]題名に対して「どうしてこうも惹かれるのか」ということを今まで深く考えてくることはありませんでした。ブルボンさんの題名に対する様々な考察を目の当たりにし、かなり打ちのめされた気分です。今自室に並んでいるわたしが手に取ってきた本の題名には、こんな仕組みがあったのか…と夢中になって読みました。言葉や短いテキストを目にしてただ面白がるだけでなく、それらに考えを巡らせることの楽しさに、何度もときめいてしまう1冊です。言葉って楽しい。
また、ありとあらゆるカルチャーがひっきりなしに登場するので、これから読みたい観たい聴きたいものが山のように増えて困ります。要注意です。
(丸善 髙島屋大阪店 宮﨑 優花さん)
グッときたか、ググっときたか、はたまた、それとも、グググときたか?小説、漫画、映画、音楽…縦横無尽に「題名」を分析し、その魅力をわかりやすく解説。読み手も書き手も、売り手も買い手も、誰もが学べて楽しめる。どこから読んでも問題なし!たとえピンとこなかった題名も、読めば途端にぐっとくる。題名の見方が変われば、世界はもっとおもしろくなる。
顔つきや姿勢にはその人の心が表れるというが、題名にも同じことが言える。本書で挙げられている作品たちは、どれも素晴らしいものばかり。新しい出会いにも、もってこいだ。「題名よければ、すべてよし」、こんな言葉もあるとか、ないとか。
(青山ブックセンター本店 神園智也さん)
本の新刊をチェックしていると「お。」と感じる書名がある。本書はその直感が解説されるような、わくわくする面白さが次々とやってきます。「そうそう、いいと思っていたんだよ、この題名!」と共感し、驚いたり、笑ったり、感嘆したりしながら想像を重ねていく。タイトルだけで中身にまで迫っていくのだから、書店員力の筋トレにも適した本だなと思いました。(TOUTEN BOOKSTORE 古賀 詩穂子さん)読みながら、こんなにも音読したくなった(というかした)本は初めてかもしれません。「ハァ~ビバノンノン」に「パイア」がこんなにぴったりハマるんなんて。「ババンババンバンバン!パイア!」くふくふ笑いながら繰り返し発しているうちに、笑いが止まらなくなりました。
明日から職場の本棚を見回して、ぐっとくる題名とともに楽しい日々を過ごしたいと思います。
(いか文庫店主 粕川ゆきさん)
書店員として働いているとタイトルの大事さを痛感する。覚えやすいもの、変わったもの、インパクトのあるもの、そして誰も正確には覚えられないタイトルのもの。中身でなくタイトルで売れるもの。ぜひ手に取って見てください、書店でのタイトルとの出会いにきっと運命を感じますよ。(八重洲ブックセンター 京急上大岡店 狩野大樹さん)

訂正のお詫び(正誤表)

著者紹介

  • 1972 年生まれ、コラムニスト。2000 年「めるまがWeb つくろー」の「ブルボン小林の末端通信」でデビュー。2006 年刊行の『ぐっとくる題名』(のちに中公文庫)は、広告業界やテレビ局の人間など、あらゆる「命名する」世界の業界人たちから絶賛され、ひそかな小ヒット。現在は『女性自身』で連載中。小学館漫画賞選考委員。その他の著書に『マンガホニャララ』(文藝春秋)、『あの人が好きって言うから… 有名人の愛読書50 冊読んでみた』(中央公論新社)など。

★イベント情報★

2026年2月2日(月)19:30~21:30
「輝く! ぐっとくる題名大賞!?」
『グググのぐっとくる題名』(朝日出版社)刊行記念&ブルボン小林デビュー25周年記念イベント 

『グググのぐっとくる題名』の刊行と、ブルボン小林さんのデビュー25周年を記念し、トークイベントを開催します。
お相手に『はぁって言うゲーム』『ぷよぷよ』などでおなじみのゲーム作家・米光一成さんをお迎えし、米光さんが手がけた「題名」はもちろん、古今東西のさまざまな「ぐっとくる題名」について、お二人に語り合っていただきます。(大賞の決定も!?)
お二人に語ってもらいたい「題名」も募集します。みなさんイチオシの「ぐっとくる題名」を教えてください(※応募方法は下記参照)。
「言葉」に関心のある方なら、どなたも楽しめるトークになること間違いなし。なにかを作って発表している(したい)方、広告業界や商品開発に関わる方には、きっとヒントがあるはずです。ぜひご参加ください! 

詳細・お申込みはこちらから

購入特典冊子配布書店リスト

下記の書店さんで 『グググのぐっとくる題名』をご購入いただくと、刊行記念限定付録「長嶋有、全(?)題名を語る2」が付いてきます。
長嶋有さんが自作の題名について書き下ろした1万字超! 特典は数量限定です。

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・今野書店(東京・荻窪)
・青山ブックセンター本店(東京・表参道)
・丸善高島屋大阪店(大阪・なんば)
・八重洲ブックセンター京急上大岡店 (横浜市)
・TOUTEN BOOKSTORE (愛知県名古屋市)
・紀伊國屋書店新宿本店(東京・新宿)
・BOOKSルーエ(東京・吉祥寺)
・丸善丸の内本店(東京・丸の内)
・二子玉川 蔦屋家(東京・二子玉川)
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