実存から実存者へ
実存から実存者へ
エマニュエル・レヴィナス 著 / 西谷修 訳
定価: 1,980円(本体1,800円+税)
本書は、ナチスによる5年間の捕囚生活の中でその大部分が執筆され、1947年に出版された、レヴィナス哲学の原点である。1933年のハイデガーのフライブルグ大学総長就任とナチスへの加盟、そして600万のユダヤ人の死。巨大な非人称性のうねりのように現れたナチスの運動の孕む、《個》の脱却と《全体性》へのノスタルジーに対抗する思索=エチカを、レヴィナスはここに開始したのである。