ニーチェ
ニーチェ
ジル・ドゥルーズ 著 / 湯浅博雄 訳
定価: 2,350円(本体2,136円+税)
ニーチェの見出したもの――それはなによりもまず「力」である。あるいは力と力の関係である。力というものは、それがいつもそれ(・・)として同一であることは――つまりそれ自身に対して欠けることのない同一性として現前していることはありえない。力とは諸々の差異の戯れ=作動であり、「量」の違いが演じる遊戯=賭博である。さまざまな力の間の差異がないとすれば、一般的に「力」というものもないであろう。[訳者]