他界をワープする

  • 他界をワープする
判型:四六版 / ページ数:256ページ / ISBN:9784255840352 / Cコード: / 発売日:1984/11/10

他界をワープする
民俗社会講義

小松和彦 著 / 立松和平 定価: 1,056円(本体960円+税)

「他界」――。「中心」に対しての「周縁」、「表」に対して「裏」、「光」に対して「闇」、「われわれ」に対して「かれら」、「人間」に対して「神」や「妖怪」、「平地」に対して「山」や「海」、「生」に対して「死」、「男」に対して「女」、「支配」に対して「被支配」、「差別」に対して「被差別」――これらを一括して「他界」と呼ぶ。文化における≪否定項≫を媒体に、中世への新視覚を提示し、日本文化、現代文化を見直す。

小松 (……)人間は視界その他、いろんなものを失ったんだ、人間性さえも失ったんじゃないだろうか、それでもいいのか、といった発想で、文化や自然を考えてほしいと言いたいですね。
立松 だから「他界」という言葉はいい言葉ですよ。他界というと死後の世界とか、幽霊が棲むとか、そういうイメージで受けとられがちなんだけど、他界というのは豊饒な世界で、われわれの生命力もそこからしか来られないんだ。富もそこからしか来られないという世界ですね。

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