明かしえぬ共同体
明かしえぬ共同体
モーリス・ブランショ 著 / 西谷修 訳
定価: 1,980円(本体1,800円+税)
30年代バタイユの<アセファル>、?・デュラスの「死への病い」そして68年5月――これらをつなぐ<共同体>の問題。<明かしえぬ共同体>とは、なんらかの共有意識に支えられるものでもなく、個と全体の弁証法とも無縁な、あの<外=死>に触れるコミュニケーションの極限形態である。『文学空間』の著者による時代の要請としての共同体論。訳者による詳細な註と論考を付す。