近代＝現代を規定するパラダイム（内面―意識―時間）から、≪ポストモダン≫のパラダイム（表面―身体―空間）へと導かれつつある「現在」。メディアのフィードバックにより、かつて祝祭的であり得たパフォーマンスも熱い共同体感覚はない。＜書物＞、＜イマジナリウム＞という二つのコンセプトを系として、かならずしも重合し得ない「文字」と「現代芸術」の領域を渉猟し、ポスト・モダンの問題をいま照射する。

清水　（前略）なぜパフォーマンスというものは一回限りじゃなくてはいけないんですか、あるいは、なぜ一回限りであることを望むんですか。
山口　それはやっぱり、受けとる側というか見る側ってありますね、パフォーマンスって。もちろん、参加性の高いパフォーマンスもありますけども。それからパフォーマンスをやる側。（中略）その現場に居合わせるとかいうのはやっぱり一回性ですね。もちろん、何回もやっている人もいるわけです。だけど、それはやっぱり違いますね。