手当ての航跡

  • 手当ての航跡
判型:四六版 / ページ数:250ページ / ISBN:9784255800332 / Cコード: / 発売日:1980/10/25

手当ての航跡
医学史講義

中川米造 著 / 星新一 定価: 1,056円(本体960円+税)

数千年のあいだ、医学はなぜ〈進歩〉しなかったか、プラジーボ=偽薬はなぜ効くか、などの問いに答えながら、病いと治療と文化について考える。病院に集めた病い篤き病者から〈病気〉を抽出し、病いと病者を分離して、近代医学は成立した。文化が病気をつくったのだ。いま、治療のはじまりにあった〈手当て〉が恢復されるべきではないか。東西の医の道を辿り、現在の医療のあり方の根源を問う。

星 手当てというのは、やはり手を痛いところに当てるという。
中川 手で接触するということですね。
星 すると、これはどっちに属するんですか。気のせいですかな。
中川 やっぱり生理的な意味があるんだと思います。とくに人間というのは群れる動物ですから、群生の動物ってのはお互いに皮膚の接触があるということが非常に生理的な安定のために大事なんで、それの一つの形態として手でさわるわけですね。

ご意見・ご感想

*ご意見・ご感想

*お名前
(ハンドルネーム)

*メールアドレス

年齢

都道府県

職業

お買い上げ書店名

公開