探究学習のための「問い」の立て方

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    探究学習のための「問い」の立て方
判型:A5判 / ページ数:136ページ / ISBN:9784255013930 / Cコード:C0037 / 発売日:2025/03/15

探究学習のための「問い」の立て方
「プレ探究」ワークシート付き

山中司 著 / 坂場大道 著 / 増田智香 定価: 1,870円(本体1,700円+税)

在庫: 在庫あり

探究は、学習者が自らテーマを設定するもので、決まった正解がないという特徴を持っています。それゆえ、自分は何をテーマにすべきかに最も迷う生徒や学生が多いのが実情です。学習者は、自分が本当に探究したいものが何か、往々にして分からないのです。ですから、個々人の中に宿っている「問い」を見つけることが探究成功のカギだといえます。

本書は、探究を始める前の、自らの「問い」を見つける段階を「プレ探究」を呼び、そこに焦点を当てています。学習者自身の体験に根ざした、学習者自身にとって真に探究する意義のある「問い」を見つける方法が、付録の「プレ探究」ワークシートを使って誰でも学べるようになっています。紹介されている実践的なワークと解説から〈自分事〉の「問い」を得ることで、生徒や学生も、指導する先生も、きっと探究の本当の面白さを味わえるようになるはずです。

目次

第1章 探究学習とは
1.1 探究学習の概要
1.2 探究学習の種類
1.3 探究学習に求められる教育観
1.4 本書について
先生方へのメッセージ

第2章 探究学習を問い直す
2.1 探究学習が抱える現状の問題
2.2「他人事」の探究の問題点
2.3「他人事」の探究が生まれる背景
2.4 探究学習のための「問い」:「 当事者性」 と「公共性」
2.5 本書の特徴
先生方へのメッセージ

第3章 プレ探究
3.1 探究のプロセス
3.2 なぜ「プレ」が重要なのか
3.3「プレ探究」とは
先生方へのメッセージ

第4章 自分の体験を思い返す
4.1 探究活動の「関心」とみなすべきもの
4.2 探究の対象として取り上げる自分の体験
4.3 体験の文脈を補う
4.4 自分の体験を思い返すためのワーク
4.5 一般的な話題を自分事化するワーク
先生方へのメッセージ

第5章 体験をエピソード化する
5.1 他者を通じて自分の前提を探る
5.2 対話型問答ワーク
5.3 体験をエピソード化するためのワーク
先生方へのメッセージ

第6章 エピソードから「問い」を導く
6.1「問い」の種類
6.2「問い」の公共化
6.3 探究学習に向かない「問い」
6.4 エピソードから「問い」 を導くためのワーク
先生方へのメッセージ

付 章:探究学習のスタートラインに立つ
巻末付録:「プレ探究」ワークシート
参考文献

著者紹介

  • 山中 司 YAMANAKA, Tsukasa
    立命館大学生命科学部生物工学科教授。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。専門は応用言語学、言語哲学、言語コミュニケーション論。主な共著に『プラグマティズム言語学序説:意味の構築とその発生』(ひつじ書房)、『プロジェクト発信型英語プログラム:自分軸を鍛える「教えない」教育』(北大路書房)、『AI・機械翻訳と英語学習——教育実践から見えてきた未来』(朝日出版社)など。

    坂場大道 SAKABA, Hiromichi
    立命館大学外国語嘱託講師。大阪大学大学院言語文化研究科単位取得退学。博士(言語文化学)。専門は言語学(意味論)、言語と文化の関係。オーストラリア国立大学客員研究員(2019年)。プロジェクト発信型英語プログラムの授業を担当する傍ら、高校の探究授
    業を訪問するなど、探究の学習の「問い」のあり方について考察を深めている。

    増田智香 MASUDA, Tomoka
    立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構専門研究員。大阪大学工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は協働、対話と探求(共に考えること)。対話のプラクティショナー。大阪大学大学院人文学研究科での対話の進行補助(招へい研究員)などを経て、現在は主に中小企業などの組織人のための対話型プログラムのデザインと実践を行う。

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