モダニズムの軌跡
モダニズムの軌跡
中谷久一 著
定価: 3,300円(本体3,000円+税)
在庫: 予約受付中
本書では、英国モダニズムを論じる。ヴァージニア・ウルフの主作品を中心に、E. M. フォースターとD. H.ロレンスの短編、T. S. エリオットの詩を、諸理論を用いながら詳細に考察した。援用したのは、マルセル・モース、ジュリア・クリステヴァ、柄谷行人、内田樹、マルティン・ハイデガーら。また、「まえがき」と「あとがき」で、新たな知見に基づいて、モダニズム観をスケッチ風に綴った。
目次
まえがき
Ⅰ部
第1章 『ジェイコブの部屋』をめぐるエスキス
第2章 『ダロウェイ夫人』再考:贈与論的試論(1)─クラリッサ・ダロウェイ
第3章 『ダロウェイ夫人』再考:贈与論的試論(2)─セプティマス・ウォレン・スミス
第4章 『燈台へ』を読む─他者論的視座から(1)
第5章 『燈台へ』を読む─他者論的視座から(2)
第6章 波・リズム・私だけの部屋─『波』と、その文体
Ⅱ部
第7章 モダニズムと無媒介性に関する覚え書
第8章 ためらいと決断:T.S.エリオット「J・アルフレッド・プルーフロックの恋歌」とハイデガー『存在と時間』
あとがき
参考文献
人名索引