あえるよ!  山と森の動物たち

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    あえるよ!  山と森の動物たち
判型:四六判変型 / ページ数:192ページ / ISBN:9784255012407 / Cコード:C0095 / 発売日:2021/06/11

あえるよ!  山と森の動物たち

今泉忠明 著 / マンガ 定価: 1,628円(本体1,480円+税)

在庫: 品切・重版未定

クマもウサギもオコジョもライチョウも
日本の山でがんばって生きていた!

『ざんねんないきもの事典』の次に読みたい、
自然界のひみつ


日本の山で、がんばって生きている、身近な動物たち。
かれらがどんなふうに毎日暮らしているか、
じつは、まだまだ知られていないことがたくさんあるんです。

『クマとたぬき』の帆さんによる、ほっこり、ユーモラスなマンガと、
『ざんねんないきもの事典』の今泉先生による、びっくりの動物エピソード。
さらに一歩ふみこんで、大きな自然のしくみにせまっていきます。

・雪の下に小さな世界があった!
・ムササビの巣穴は人気アパート?
・ナキウサギは干し草をつくる。
・野生ではボスザルはいない?

雨の日は、どうくらしているんだろう。
動物たちはどんなふうに世界をみているんだろう。
すぐとなりにある大自然をのぞいてみよう。

キャンプやハイキング、山登りが100倍楽しくなる
「あしあとの見方」「山に残されたサイン」「フンの見方」なども収録!

★今泉先生の「はじめに」より -------------------------------

ずいぶんと長い時間がたちました。私は50年以上、動物のことを勉強してきたんです。本で勉強したことと、山と森で体験したこと。それがこの本に書いてあります。私の経験と知識がぜんぶ入っているから、これを読めば、小さな動物学者になれますよ。
動物のことを知ることは、大きな自然のしくみを知ること。それは、ひいては人間の生き方、どうやって生きていくか、につながると思います。自然を大事にしようって、わざわざいわなくても、自然のしくみがわかれば、おのずから大事にしてしまうんです。


★マンガ・帆さんの「はじめに」より -------------------------------

日本の動物たちは一見素朴ですが、複雑で細やかな模様や色合いをもっていたり、森や里山に適した姿をしていて、日本の自然にこそしっくり溶けこむ美しさがあると思います。(…)山や森で動物たちが生き生きと暮らしている姿を描きたいと思いましたので、楽しんでいただけたらうれしいです。

目次

プロローグ 山で見つけた不思議なもの
けもの道のひみつ
だれのあしあと?
山に残されたサイン
これ、だれのおとしもの?
動物がいる森、いない森
草原ができてニンゲンが生まれた

その1 どうにかこうにか生きてます
クマもニンゲンがこわい
ヒグマはツキノワグマに負けた?
クマは冬眠しながら子どもを産む
ヒグマはすっかり草食化している?
イノシシは足が短いわりに泳ぎがうまい
イノシシは用心深いけどやるときはやる
ブタは三世代ぐらいでイノシシに戻る
天然記念物ヤマネはねぼすけだから生き残った
忘れっぽいリスが森を広げている
シマリスのしっぽは、いざとなると切れる
リスはドングリをしかたなく食べていた
カヤネズミは草のゆりかごをつくる
アカネズミのクルミの食べ方は、だんだん上達する
野ネズミの目はピカッと光る
カケスはドングリの森を広げる
ハクビシンは寒い日本でがんばっている
アライグマはやっぱり洗う
ムササビの巣穴は人気アパートだった
ムササビは葉っぱを折りたたんで食べる
モモンガは友達同士の仲がいい
母クマの最大の敵は、オスのクマ
◎コラム:山でハチに会うのがこわいのですが……?

その2 狩りをする動物、狩られる動物
オコジョとイイズナはかわいいのに気が強い
オコジョは冬、まっ白になる(しっぽの先以外)
イタチは皆殺しがお好き
テンはわざわざ見えるようにフンをする
キツネは警戒心が強い
キツネのあしあとは一直線になる
母キツネが子を追い出すのはなぜ?
ノウサギのあしあとは、突然消える?
ウサギは肛門から直接フンを食べる
3月にウサギは気が狂う?
リスは毒キノコを食べる?
ヘビ同士の戦いはダンスみたい
フクロウは顔全体が耳のようなもの
コウモリは意外と寿命が長い
モグラは山火事にあっても大丈夫
モグラは土をたがやしている
モグラは現在、東と西で戦争中!
トガリネズミは人類のご先祖さまだった
トガリネズミたちは雪の下の小さな世界にいた
◎コラム:飼ってるウサギがこっちを見てくれません。なぜですか?

その3 ひとりで生きる? それとも群れる? それが問題だ
シカの目はヨコ長な上に回転する
シカのオスは秋に性格が変わり、激ヤセする
シカの角はからまってとれなくなる?
シカがたまに地面をなめているのはなぜ?
タヌキは「ため糞」で情報交換する
タヌキの夫婦はなかよし
おいしいタヌキはアナグマだった
アナグマはタヌキがちょっと迷惑
なぜ、シカは群れをつくるの?
野生ではボスザルはいなかった
群れを救うのはメスザルの経験だった
サルは鳴き声で居場所を知らせる
サルはお風呂に入る?
サルのツメは「なかよし」のあかし
カモシカは崖をのぼる
カモシカが孤独なのは木の葉が好きだから?
カモシカはアホーとよばれていた
カモシカは角で歳がだいたいわかる
スズメはヒトがいないと姿を消す
山でいちばん強いのはイヌワシとクマタカ
イヌワシとクマタカでは狩りの方法もちがう
◎コラム:なぜすぐに死ぬ動物と長生きの動物がいるの?


その4 会えたらうれしい! レアな動物たち
ライチョウは氷河が置いてった「忘れもの」
母ライチョウは傷を負ってるふりをする?
ライチョウは年3回姿を変える
ライチョウが尾羽を見せると、なぜ求愛になるの?
ホシガラスがハイマツ帯を広げていた
オオサンショウウオは川をさかのぼる
モリアオガエルは木の上で卵を産む
イリオモテヤマネコは潜水して魚をとる
ナキウサギは鳴くし、干し草をつくる
アマミノクロウサギはハブに負けず子育てする
ニホンカワウソはまだ生きている?
日本の森にはオオカミが必要だった
アメリカではオオカミを復活させた
イヌのスミレ腺は祖先のなごり
オオカミにもボスはいない?

著者紹介

  • 今泉忠明(いまいずみ・ただあき)
    1944年東京都生まれ。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業後、国立科学博物館の特別研究生として哺乳類の生態調査に参加。以降、文部省(現・文部科学省)の国際生物学事業計画調査など数々の研究調査に参加。日本動物科学研究所所長、伊豆高原ねこの博物館館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)など、監修、著書多数。

    帆(ほ)
    マンガ家。動物たちのほっこりする日常を描いたマンガ「クマとたぬき」がツイッターで注目を集める。著書に『クマとたぬき』『クマとたぬき2』(KADOKAWA)、『クマとカラス』(文藝春秋)がある。
    ツイッター:@p6trf_w

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