完本 仏像のひみつ

  • 完本 仏像のひみつ
    完本 仏像のひみつ
判型:四六判並製 / ページ数:264ページ / ISBN:9784255012391 / Cコード:C0095 / 発売日:2021/06/02

完本 仏像のひみつ

山本勉 著 / 川口澄子 イラスト 定価: 2,090円(本体1,900円+税)

在庫: 在庫あり

どんな仏像に出会ったときにも、おがむときにも、この本をそばに。

仏像はやせたり太ったりする! 仏像たちにもソシキがあった!?
日本だけにうまれた、つくるヒト、ブッシのひみつ!
累計13万部。新たな「ひみつ」を加えた伝説の仏像本、完全版です。

この本は「伝説の仏像本」になるだろう。
いままで、誰もがする、してしまうような本作りをしなかった。
それがこの本の画期的なところになった。
――南伸坊さん(朝日新聞書評)

これでスッキリ! 仏像早覚え最強マニュアル。
いくたあまたの仏像解説書では身につかなかった基礎知識が、スンナリと身体に入ってゆくのだ。
<最強の仏像本>と、私は呼びたい。
――柴門ふみさん(週刊文春書評)

名前も知らない、初めて見る仏像でも、それを観察し、考えるための手がかりが、自分の中にできる。
ほんとうの「わかる」へと導いてくれる本。
仏像から始まって、仏教、日本文化、そして人間へ。
いつの間にか広く、遠くまでを見晴らせる、展望台へと導いてくれる。
――橋本麻里さん


この本では、仏像のひみつの基本中の基本からお話をはじめて、やがてだんだんと、仏像の世界の奥深いところや、仏像のまわりにひろがる霧みたいな中にも、ふみこんでみたいと思います。
この本を、いつでもそばに置いていただけるなら、お寺や博物館で仏像に出会い、鑑賞するのが、そして仏像のことを考えるのが、とても楽しくなるのを約束します。(「はじめに」より)



  *  *

この本で、かんたんに、おおまかに、でもしっかりと、仏像のひみつを知りましょう。
10のひみつを知れば、仏像ってこんなにおもしろい!

その1 仏像たちにもソシキがある!
仏像とは、仏教という宗教がつくりだした、さまざまなお話のキャラクター(登場人物)です。すべてのキャラクターを覚えるのはたいへんだけれど、おおざっぱなグループとか、人気のキャラクターを覚えるのは割合にかんたんです。

その2 仏像にもやわらかいのとカタイのがいる!
仏像は木とか銅とかいろいろな材料でできています。どんな材料でどんなふうにつくられているか、材料やつくり方で仏像の雰囲気もずいぶん変わるのですよ。

その3 仏像もやせたり太ったりする!
仏像は、だいたい人間と同じかっこうをしていて、やせたり、太ったり。人間がいろいろであるように、仏像もいろいろ。仏像の姿をみると、その仏像をつくった人やおがんだ人が人間のからだをどんなふうに思っていたのかもわかるのです。

その4 仏像の中には何かがある!
仏像のからだの中にもひみつがあります。何かが書いてあったり、何かがはいっていたり。ちょっとのぞいてみましょうね。

その5 仏像のソシキのまわりにも誰かいる!
仏像のそばには、仏像だけでなく、別の「像」もあります。いまでは別のものだけれど、昔はお寺といっしょだった神社にも、やっぱり「像」があります。仏像とどんなカンケイにあるんでしょう?

その6 仏像の着物にはソデがない!
ちょっとマニアックなひみつにも挑戦。仏像は、どんな着物を、どんなふうに着ているのでしょう? 仏像の着物は、わたしたちに何を伝えているのでしょう? 

その7 仏像の眼は光る!
仏像のなかにはその眼が光るものがありますが、どんなくふうで光るのでしょう?

その8 仏像の色はイロイロ!
金色にかがやく仏像から色なんてない仏像まで、いろいろな仏像のいろいろな色のお話です。

その9 仏像は国際派!
仏像はもともとインド生まれで、中国やおとなりの韓国をとおって日本にやってきたものです。ときどき仏像のなかにちらっとみえる、日本ばなれした「国際派」の顔・姿。ふりかえってさがしてみましょう。

その10 仏像をつくるブッシのひみつ!
日本では仏像をつくる人に「ブッシ」という特別の名前があります。やっぱり特別な人で、ひみつがあるみたいです。

著者紹介

  • 山本 勉(やまもと・つとむ)
    一九五三年、神奈川県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。同大学院博士後期課程中退。日本彫刻史専攻。二〇二一年四月より鎌倉国宝館長。清泉女子大学名誉教授。東京国立博物館名誉館員。主な著書に『日本彫刻史基礎資料集成』鎌倉時代造像銘記篇(共編著、中央公論美術出版)、『運慶・快慶と中世寺院』(編著、小学館)、『日本仏像史講義』(平凡社新書)、『運慶大全』(監修、小学館)、『新版仏像 日本仏像史講義』(平凡社)、『塩船観音寺』(塩船観音寺)がある。


    川口澄子(かわぐち・すみこ)
    画工。一九七三年、兵庫県生まれ。筑波大学芸術専門学群版画領域卒業。主な著著に『お茶のすすめ お気楽茶道ガイド』(WAVE出版)がある。専門的なことを初心者にもわかりやすく、がモットー。様々な分野の挿絵を手がけているが、仏教や仏像の挿絵依頼が尽きることがないのは本書の存在が大きい。実弟がブッシなのは偶然か必然か。

正誤表

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