CORRESPONDANCES コレスポンダンス

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判型:A5判上製 / ページ数:812ページ / ISBN:9784255011653 / Cコード:C0085 / 発売日:2020/02/29

CORRESPONDANCES コレスポンダンス
北村卓教授・岩根久教授・和田章男教授退職記念論文集

北村卓教授・岩根久教授・和田章男教授退職記念事業会 定価: 4,620円(本体4,200円+税)

在庫: 在庫あり

フランス文学を専門とする大阪大学三教授の退職記念論文集。第一線の研究者57名が寄稿。
フランスをめぐる人文学研究の最新の動向を一望のもとに示す。
第一部「文学・思想」篇は、16世紀から20世紀までの多数の作家についての研究を、
第二部「文化・社会」篇は、メリエスの映画、ドビュッシーの歌曲、フランスの子育て意識についての論考などを、
第三部「言語」篇は、現代フランス語のオノマトペや、フランス語になった kawaii という語を扱う論文などを収める。

目次

目次
第1部 文学・思想研究
ピエール・グランゴールによる1514 年パリ入市式 平手 友彦
ピエール・ド・ロンサールとジャン=アントワーヌ・ド・バイフ―プレイヤード派における競合と対立
伊藤 玄吾
レミ・ベローの2 つの牧歌―『牧歌』(La Bergerie)1565 年版および1572 年版を通して 林  千宏
ドービニェの『書簡集』 濱田  明
懐疑主義に対峙するメルセンヌ―『学知の真理』における数学の確実性 武田 裕紀
『パンセ』における « Voir » 川上 紘史
パスカルにおける「見かけ」の批判 山上 浩嗣
Poésie tragique / Langue révolutionnaire :La logomachie dans le théâtre des Actes des Apôtres Éric AVOCAT
『パルムの僧院』論―スタンダールと「子をもつこと」 粕谷 祐己
バルザックと『パルムの僧院』 髙木 信宏
バルザック『人間喜劇』における共感 岩村 和泉
バルザック『大佐の女』における「沈黙」 柏木 隆雄
バルザックにおける幻想の空間―『娼婦の栄光と悲惨』を中心に 山崎 恭宏
ユゴー『マリヨン・ド・ロルム』におけるルイ13 世 黒川 彩子
1851 年の「スプリーンと理想」―オーギュスト・バルビエとボードレール 清水まさ志
ボードレールと「ボエーム」再考 海老根龍介
『悪の花』の多重的な読み筋について―無限へと通じる配列の妙 小倉 康寛
後期ボードレール散文詩における抒情性―「気前の良い賭博師」を例に 廣田 大地
ボードレールとフランス歌曲 山田 兼士
『ボヴァリー夫人』におけるオペラ 金﨑 春幸
ゾラにおける郊外行楽の物語的役割―フォントネーからベンヌクールへ 安達 孝信
ゾラにおけるモニュメントを見る眼 高橋  愛
『大鴉』、あるいは本の夢円居―レスクリード、マネ、マラルメ 中畑 寛之
初期ヴェルレーヌにおける大胆な詩法―バルベー・ドールヴィイが批判したソネ「私のよく見る夢」
を中心に 山本 健二
モーパッサンの修業時代―フロベールの弟子として 足立 和彦
ラフカディオ・ハーンのテオフィル・ゴーティエ論―東京帝国大学における講義録を中心に 中島 淑恵
ジッド『アンドレ・ワルテルの手記』の時代性と独自性―グールモン『シクスティーヌ』との関り
を中心に 小坂 美樹
1894 年のルイス宛ジッド書簡をめぐって 吉井 亮雄
プルーストにおける「植物」のテーマの両義性― « nénuphar » と « nymphéa » について 淺井 直子
波間に漂うアルベルチーヌの彫像―『花咲く乙女たちの影に』の結末を巡って 加藤 靖恵
プルーストと建築―反修復論から近代建築の美の発見へ 津森 圭一
『失われた時を求めて』におけるゲルマント公爵夫人のイメージ 松原 陽子
プルーストとオッフェンバック『美しきエレーヌ』 吉川佳英子
マルセル・プルーストとエミール・ガレ―土地と時、象徴と印象 和田 惠里
ウェルギリウスを変奏するヴァレリー―『牧歌』翻訳から『樹についての対話』創作へ 鳥山 定嗣
対峙し続けること―カミュの不条理とヴァレリーの反理性的側面 井上 直子
レーモン・ルーセル『アフリカの印象』の新人類学的ヴィジョンとは 北山 研二
コクトーの『キリスト復活図』に関する一考察―天を指すキリストの手と光輪の位置をめぐって
松田 和之
フランシス・ポンジュはフォルマリストか?―ポンジュ『マレルブのために』における〈現代性〉
という問題系 太田 晋介
サン=テグジュペリ作品群における『風と砂と星と』の位置づけ 藤田 義孝
マルロー『侮蔑の時代』をめぐる試論 上江洲律子
「ドダン夫人」における外あるいは他者について 青木 佑介
第2部 文化・社会研究
ファンション伝説の形成と拡散 中村 啓佑
Guichard のLe Code des femmes について―王政復古時代の女性のための文学的な法律知識の普及書
小山美沙子
Le choix des peintures (kakemono) d’Emmanuel Tronquois:
autour de la collection Tronquois des Beaux-Arts et des Arts décoratifs Kayoko KASHIWAGI
ジョルジュ・メリエス『月世界旅行』と“科学的驚異”の系譜
―〈テクスト/挿イラスト絵/映画〉の間-テクスト性と間-メディア性を巡って 寺本 成彦
ドビュッシーの歌曲における朗唱の扱い 中村 順子
フランスメディアにおける規範的女性性の構築―Fémina のファッション記事における日仏女性像を
事例に(1901-1907) 高馬 京子
フランスにおける子育て意識―育児雑誌言説分析と日本との比較の観点から 石丸久美子
ユートピア/ディストピアとジェンダー 髙岡 尚子
パズル映画を紐解く―ジュネットの物語論から見た『インセプション』(2010) 池田 淑子
第3部 言語研究
フランス語の視点に関する覚え書き 井元 秀剛
モダリティ表現をめぐる説得のレトリック 岸本 聖子
半過去の非自立性と談話的時制解釈 高橋 克欣
Étude des images autour de kawaii en France Yukie NAKAO
現代フランス語のオノマトペと構文 春木 仁孝
意味論の基礎についての再考察―方法論的自然主義の立場を踏まえつつ 三藤  博
北村卓・岩根久・和田章男プロフィール

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