国家による農民工社会政策調整の研究

  • 国家による農民工社会政策調整の研究
判型:A5判並製 / ページ数:408ページ / ISBN:9784255011462 / Cコード:C0036 / 発売日:2019/11/18

国家による農民工社会政策調整の研究

潘沢泉 著 / 李文哲 定価: 6,380円(本体5,800円+税)

在庫: 在庫あり

本書は中国農民工という特殊な社会階層をコンタクトポイントに設定し、
国家政策調整における農民工の生存状況、即ち婚姻・移動・ステータス・個人発展について考察する。
本書はこれまでの先行研究の限界を乗り越え、農民工をコントロール対象とみなす従来の観点、
即ち都市開発中心論的な視点を批判している。
本書は、国家による農民工政策の調整が予定通りの効果を発揮しているか、
マイノリティとしての農民工は社会政策の調整過程でその効果を享受しているかなどの問題に注目する。

目次

序章
 1 問題の提起および研究の意味
 2 先行研究
 3 研究構想及び分析視点
 4 研究の設計

第一章 政策プロセスと社会影響の評価─フレームワーク、理論構築と方法─
 1 社会政策研究のパラダイム─系譜的構造と知の論理─
 2 政策のプロセス─社会政策における中範囲理論とその解釈的アプローチ─
 3 政策プロセスの理論的基礎─理論の構築方法と論理─
 4 政策プロセス─解釈変数、知のフレームワークと新たな問題領域─
 5 政策プロセスにおける社会影響の評価─評価方法と技法─

第二章 国家による農民工社会政策の調整─政策テクスト、言説の変遷と特徴─
 1 国家による農民工社会政策の調整と政策の内容分析
 2 農民工社会政策円繹のコンテクスト─調整プロセスとテクスト実践─
 3 農民工社会政策─政策システムのテクスト的特徴と実践的方法─

第三章 国家による農民工社会政策の調整─政策的実践と策略空間─
 1 政策プロセス解釈のフレームワークと策略─実践的社会学に基づいたアプローチ─
 2 国家による農民工社会政策の調整─多重論理における実践策略と構築方式─
 3 国家による農民工社会政策の調整─理性的秩序の構築、構造的不平等および実践の
論理─
 4 国家による農民工社会政策の調整─実践の理性的論理、策略空間と政策の選択─

第四章 農民工政策と社会影響
 1 個人行為の次元に基づいて
 2 生活の質に基づいて
 3 社会質の次元に基づいて
 4 社会的発展次元に基づいて

第五章 国家による農民工社会政策の調整─空間政治、下層生態と秩序の構築─
 1 空間の社会理論─社会空間の研究パラダイムに基づいて─
 2 農民工と空間の表象─下層社会、空間実践および行為策略─
 3 空間政治と下層の生態─下層社会、行為過程と秩序の構築─
 4 空間の政治─下層社会の空間実践と策略─

終章 結論とディスカッション─社会政策の変換と発展─
 1 国家による農民工社会政策の調整とその社会的影響─研究の発見と経験的命題─
 2 農民工と社会政策の調整─現実および挑戦─
 3 最新展開と現実への注目─基本的な理念と実践的枠組み─
 4 社会政策の変遷─発展方向と未来の社会政策の課題─

著者紹介

  • 潘沢泉(はん たくせん)
    1970年生まれ。現在、中国中南大学社会学教授。中国社会学会理事、
    中国農民工問題研究センター研究員などを歴任。主な著書に
    『社会・主体性・秩序─農民工研究の空間転向』、『空間化─一種の新たな叙事と理論転向』など。

    李文哲(り ぶんてつ)
    1979年生まれ。千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究専攻博士課程修了、博士(学術)。
    現在、中国煙台大学人文学院准教授。主な著書に『延辺主流メディアのコミュニケーション効果』ほか、
    訳書に『20世紀における中国民族問題』など。

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