誰のために法は生まれた
紀伊國屋じんぶん大賞2019受賞
誰のために法は生まれた
木庭顕 著
定価: 2,035円(本体1,850円+税)
在庫: 在庫あり
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追いつめられた、たった一人を守るもの。
それが法とデモクラシーの基(もと)なんだ。
替えのきく人間なんて一人もいない――
問題を鋭く見つめ、格闘した紀元前ギリシャ・ローマの人たち。
彼らが残した古典作品を深く読み解き、すべてを貫く原理を取り出してくる。
この授業で大切なことは、感じること、想像力を研ぎ澄ませること。
【最先端の知は、こんなにも愉快だ! 中高生と語り合った5日間の記録】
映画を観たり戯曲を読んだりのあと、中高生との対話がはじまる。
さぁ、本当の勉強をはじめよう。
「教養どころじゃなく、自分の価値観とか、ぜんぜん、すごい変わる授業」
「人生の大事な一部分になりました」――生徒
書評
イベント
「誰のために法は生まれた」選書フェア
木庭顕著『誰のために法は生まれた』では、刊行を記念して、書店での選書フェアを開催中です。木庭先生に本書に関連する古典作品を選んでいただきました。ご執筆いただいた小冊子を付録でお渡しいたします。ご参加いただける書店さん大募集中です。小社営業部までお問い合わせくださいませ。
目次
第一回 法はどちらの側にある?――『近松物語』
第二回 個人と集団を分けるもの――『自転車泥棒』
第三回 徒党解体のマジック――プラウトゥスの喜劇
第四回 見捨てられた一人のためにのみ、連帯(政治、あるいはデモクラシー)は成り立つ――ソフォクレスの悲劇
種明かしのミニレクチャー
1 政治
2 都市と領域
3 デモクラシー
4 法または占有原理
第五回 日本社会のリアル、でも問題は同じだ!――現代の判例