それでも、日本人は「戦争」を選んだ

ページ数:416ページ / ISBN:9784255004853 / Cコード:0095 / 発売日:2009/07/29

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

加藤陽子 定価: 1,836円(本体1,700円+税)

在庫: 在庫あり

かつて、普通のよき日本人が「もう戦争しかない」と思った。世界最高の頭脳たちが「やむなし」と決断した。

世界を絶望の淵に追いやりながら、戦争は
きまじめともいうべき相貌をたたえて起こり続けた。

その論理を直視できなければ、かたちを変えて戦争は起こり続ける。

だからいま、高校生と考える戦争史講座。
日清戦争から太平洋戦争まで。講義のなかで、戦争を生きる。

       *
   
生徒さんには、自分が作戦計画の立案者であったなら、
自分が満州移民として送り出される立場であったなら
などと授業のなかで考えてもらいました。
講義の間だけ戦争を生きてもらいました。

そうするためには、時々の戦争の根源的な特徴、
時々の戦争が地域秩序や国家や社会に与えた影響や変化を
簡潔に明解にまとめる必要が生じます。その成果がこの本です。
                ……本書「はじめに」より

◆日本だけでなく、世界の人々がなにを考え、どのような道を選択したのか、
 かつての人々が残した言葉をたどりながら、詳しく鮮やかに紐解いてゆきます。
 縦横無尽に「戦争」を考え抜く。歴史の面白さ・迫力に圧倒される5日間の講義録◆

目次

序章 日本近現代史を考える
1章  日清戦争 —「侵略・被侵略」では見えてこないもの
2章  日露戦争 —朝鮮か満州か、それが問題
3章  第一次世界大戦 —日本が抱いた主観的な挫折
4章  満州事変と日中戦争 —日本切腹、中国介錯論
5章  太平洋戦争 —戦死者の死に場所を教えられなかった国

著者紹介

  • 1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。
    89年、東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。
    専攻は日本近現代史。主な著書に『徴兵制と近代日本』(吉川弘文館)、『戦争の日本近現代史』(講談社現代新書)、
    『戦争の論理』(勁草書房)、『満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)などがある。