ドイツ語の歴史
総論
ドイツ語の歴史
ヴィルヘルム・シュミット 著 / 西本美彦 訳
定価: 4,950円(本体4,500円+税)
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大学図書館、独文研究室、必備の一冊!
ここに訳出した『ドイツ語の歴史』(総論)は、30年以上にもわたりドイツ語史・ドイツ語学の入門書としてドイツ語圏内外で、高い評価を受け、多くの大学で教科書・参考書として揺るぎない地位を確立しているWilhelm Schmidt 著“Geschichte der deutschen Sprache?Ein Lehrbuch f?r das germanistische Studium”8.Auflage(S. Hirzel Verlag Stuttgart 2000)の前半部である第0章「序論」と第1章「ドイツ語の先史時代と有史時代」の翻訳である。
ドイツ語の原著は、言語史研究の理論や方法論および時代区分の問題を論じた第0章「序論」と現在に至るドイツ語の歴史を詳細に扱った第1章「ドイツ語の先史時代と有史時代」のほかに、第2章の「古代高地ドイツ語文法」、第3章の「中世高地ドイツ語文法」、そして第4章の「初期新高地ドイツ語文法」から成っている。
本書では第2章から第4章までを省くことにした。それはもろもろの物理的な制約のほかに、第0章では言語史・ドイツ語史研究に関する根本的な問題点と、最近の研究傾向に関する理論が総合的に論じられており、また特に第1章ではドイツ語の発達の歴史が、インド・ゲルマン語から古代高地ドイツ語、中世高地ドイツ語、初期高地ドイツ語そして現代ドイツ語に至るまで、最新の研究成果と資料を駆使して記述されているため、いわば前半部である第0章と第1章だけでもドイツ語史の「総論」として質的にも量的にも充実した内容になっているからである。(訳者あとがきより)