家族療法の基礎理論
家族療法の基礎理論
創始者と主要なアプローチ
リン・ホフマン 著 / 亀口憲治 訳
定価: 3,080円(本体2,800円+税)
在庫: 品切・重版未定
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古典的名著、待望の復刊!
ひとりの「病人」に、ひとつの「病因」があり、それに対処するために薬物を投与するのではなく??人と人との関係=システムから精神病をとらえる。ウィーナーのサイバネティックス、シャノン、ベルタランフィー、そしてグレゴリー・ベイトソンを理論的支柱とし、プリゴジンやマトゥラーナを取りいれた新しい方法論。
家族療法は、統合失調症や拒食症といった心の病を、それを引き起こす個人ではなく、家族というシステムからとらえる。なぜ家族が症状を求めているかのように見えるのか、ひとりが回復するとひとりが病むのはなぜなのか。このような観点からみたとき、「病」とそれに対する「治療」、そこからの回復は新しい光に照らされる。
「家族の誰かあるいは何かが家族の規範から逸脱するときにだけ、家族は新しい情報を手に入れ、新しい構造を発展させうるのではないかと疑いはじめて以来、症状を示すものの家族を病理的だと考えることは、私には逆説的に思えてきた」(本文より)
目次
序章 鏡の背面
第一章 家族集団の初期研究
第二章 社会的場の力学
第三章 第二次サイバネティックス
第四章 家族構造の類型論
第五章 家族パラダイムの概念
第六章 病理的な三者関係
第七章 三者関係のための適合則
第八章 三者関係と葛藤の管理
第九章 単純拘束と不連続的変化
第十章 ヤブの中のもの
第十一章 病状的循環を断つ
第十二章 家族療法と創始者
第十三章 家族療法への歴史的接近法
第十四章 生態的、構造的、および戦略的接近法
第十五章 システミック・モデル
治療的拘束についての理論
切り込みに関する問題
新たなる認識論に向けて