ネットワーク管理者の方へ

会社内でu-CATをご利用の場合、ネットワークのセキュリティ設定により、u-CATの通信が遮断される場合がございます。その場合のネットワークの設定方法を以下に記載いたします。

u-CATネットワーク設定(pdf)

1. 概要

u-CATプログラムは TCP/IPプロトコルを基盤とするクライアント‐サーバー* モデルとして開発されました。使用者のPCにはクライアントプログラムがインストールされ、このプログラムがテスティングサーバー、学習サーバーに接続し、試験・学習を行います。

【プロセス

サーバーアクセス申請・試験情報

クライアント接続認証・情報受信

試験応答情報転送

応答情報受信処理

試験終了・転送

試験終了・処理

* クライアント‐サーバー
データを保存・処理・転送するサーバーコンピュータ(と、これに個人用コンピュータやワークステーションなどの端末機を接続し、相互間ネットワーキングを通してそれぞれCPU、ハードディスク、周辺機器などの資源を共有する分散処理システム。

2. プログラムインストール・削除

1) インストール

管理者に配布されたインストールCD、あるいはu-CATサイトで提供するインストールファイルをダウンロードすると、以下のようにファイルとフォルダがインストールされます。OS保護のために管理ソフトウェアを使用する場合、管理者モードでインストールする必要があります。

区分 位置 ファイル数 特徴
Registry登録ファイル C:\windows\system32 VB Run 15
YBM製作 12
Registryに自動登録
ディレクションファイル C:\Program Files\eSLS\Ets\Direction 39 テスト実施に必要なサウンド&イメージ
フォント C:\Windows\Fonts 1 Windows 98、Windows Meのみ
臨時フォルダ C:\Program Files\eSLS\Ets\Temp   臨時ファイル使用のためのフォルダ
書き込み権限必要

2) 削除

管理者に配布されたインストールCD、またはu-CATサイトで提供するインストールファイルをダウンロード・実行後、Remove を選択・実行します。u-CATがインストールした全てのファイルが削除されます。

3. Network 速度、Firewall、PC推奨仕様

1) Network 速度

- 20Mbps / 100名 : 同時にテストを受験する受験者が100名である場合、最低20Mbpsのネットワーク速度が適正です。
- 上記の速度条件を満たさないコンピュータ室は、中継サーバー(リレーサーバー)を使用する必要があります。

2) Firewall 設定

- Server 1 : 210.116.108.235
- Server 2 : 210.116.108.236
- Port open : 5131, outgoing port

* outgoing port : 使用者のPCからサーバーへのアクセスを要請するもので、外部からの侵入は不可能ですので、セキュリティの問題は発生いたしません。

3) PC 推奨仕様

- CPU : Pentium Ⅲ-800? 以上
- システム : Windows 2000、Windows XP、Vista
- モニター : 解像度 1024 x 768 以上
- 空き容量: ウィンドウズがインストールされているハードディスクの空き容量 50MByte 以上を維持
- メモリー : 128MByte 以上

4. Proxy Server Setting

1) u-CAT Application はどのように作動しているか

  1. PC Applicationよりプロクシサーバーへ、u-CAT サーバーに資料(サーバーで受信した内容)を送るよう要請 (この時、プロクシに必要な情報と u-CAT サーバーに必要な情報を同時に送信)
  2. プロクシサーバーはプロクシに必要な情報を除き、 u-CATサーバーに情報伝達
  3. u-CATサーバーが応答すると、プロクシサーバーが受信
  4. プロクシサーバーが PC Application に資料伝達
  5. 送受信内容 : ログイン、パート開始、パート終了、試験終了、一時終了、問題受信、応答転送、使用時間伝達など

2) 通信方式

- 基本的な通信方式は TCP/IP です。

3) プロトコル支援種類別内容

支援 F/W Proxy Server      
Proxy FIlter 外部ファイアーウォール
ポートオープン
Proxy
ファイアーウォールポートオープン
Proxy Listen
ポートオープン
認証用ポートオープン TCP
認証方式設定
認証アカウント設定
SOCKS5         Anyまたは別途に認証方式選択 各 OS環境に合わせて別途設定
SOCKS4 outbound TCP 5131 outbound TCP 5131 (1080) xxx
* Proxy Filterに適合したポートオープン
なし Any - Window アカウント管理
- Unix アカウント管理
SOCKS4
a
        Any  
HTTP1.1 outbound TCP 5131 outbound TCP 5131 (8080) xxx
* Proxy Filterに適合した
ポートオープン
SSL にて
5131 port Open
Anyまたは別途に認証方式選択  
HTTP1.0         Any  

4) Squid Proxy Setting

  1. SSL ポートに u-CAT プログラムで使用する 5131 Port の登録設定をしてください。

    Example) squid.conf ファイルの設定変更
    /etc/squid/squid.conf

    ...
    acl SSL_ports port 443 5131
    acl Safe_ports port 5131 # eSLS
    ________________________________________
    ...

  2. 5131Portに対して、Web認証の手順を経由しないように設定をしてください。
    web認証で5131Portにフィルタリングを設定すると、u-CAT プログラムで通信する問題データ&正解データが送受信されるたびに、認証を経ることになります。5131Portに対してWeb認証の手順を経由しないように設定してください。

    Example) squid.conf ファイルの設定変更
    /etc/squid/squid.conf
    ________________________________________
    ...
    acl eSLS_port port 5131
    http_access allow eSLS_port
    http_access allow pam <-- Web Proxy 認証モジュール
    ...
5. Proxy Client Setting

1) eSLSProxyClient.exe 実行

C:\Program Files\eSLS\ eSLSProxyClient.exe を実行します。

2) Proxy Setting

学習環境(大学プロクシ環境)に合わせてProxy情報を設定します。

6. リレー(中継)サーバー

1) 使用目的

1つの場所から多人数が同時にテストを実施する場合、ネットワーク使用量の増加による速度低下を防止し、円滑なサービスを提供するため、テスト会場に中継サーバーを設置・運営します。

2) 注意事項

中継サーバーは、IPアドレスのC Classの数値が同一であるPC同士で作動します。テスト会場のIPを確認の後、1種類のC Classごとに1つずつ中継サーバーを運営する必要があります。ただし、サブネットが255.255.255.0 ではない場合、中継サーバーは同じネットワーク帯域でのみ作動します。

3) 使用方法

リレーサーバーを利用する際は、弊社に利用クラスをお知らせください。リレーサーバー利用の設定を行わせていただきます。この設定がない場合、以下のようにリレーサーバーを立てても、クライアントのパソコンがリレーサーバーを見に行くことはございません。

  1. u-CATがインストールされた場所でのみ実行できます。
  2. 特定のURLにアクセスします。
  3. 中継サーバー終了時に必要なパスワードを任意に入力し、[OK]をクリックします。パスワードを入力しないと、中継サーバーが終了できませんので、パスワードは必ず覚えておいてください。
  4. [OK] をクリックすると、中継サーバープログラムが自動的に作動します。テストを実施する場合、中継サーバーを絶対に終了しないよう注意してください。
  5. 試験終了後、中継サーバーを終了します。
  6. 同じ場所で同じテストが行われる場合、テスト期間の間中継サーバーを終了せず、引き続き使用できます。
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