読者が効果を実証!初公開!英語力がグンと伸びるマル秘勉強法

イラスト:タラジロウ

CNNjの英語放送とEEが
 英語力アップの両輪に

三浦義昭さん(兵庫県)

英語を学ぶのに年齢は関係ないことを身をもって証明したのが三浦義昭さん。定年後の第二の人生で英語に再び取り組み、TOEIC950点を達成、大学の非常勤講師も務め、さらには英語を生かした社会活動を繰り広げている。 

■ 第二の人生で英語に再チャレンジ

私は37年間勤めた電器メーカーを60歳で定年退職し、今年で5年目を迎えます。在職中は一貫して海外関係の仕事に従事しました。定年を半年後に控えた2001年9月、NYであの衝撃的な同時多発テロ事件が起きました。毎日帰宅するとケーブルテレビのCNNjにかじりついて事件の推移を見守りましたが、その時に仕事ではほとんど支障がないと思っていた英語力が、かなり中途半端なことをつくづく実感しました。このことがきっかけで、定年後の第二の人生でもう一度しっかり英語を勉強しようと決意し、目指すゴールをTOEIC900点に置きました。

■ 楽しみながら学習してTOEIC950点を達成

その後の3年間はまさに英語漬けの日々を送りました。課題だったリスニング強化のために、電子辞書を片手にCNNjを毎日最低2時間は視聴し、英語の教材は『CNN English Express(EE)』一本に絞り、'03年4月から定期購読しています。教材として優れているだけでなく、国際的視野を広げる上で役立つことが決定的な理由でした。さらに、CNNjの番組の復習と確認ができるのも利用価値を高めています。EEは今や、電子辞書とともになくてはならない、妻の次に大事な伴侶となっています。散歩、旅行、買い物など、外出時には必ずCDとテキスト、電子辞書を携帯し、常に頭と耳をEEに集中させました。リーディングとリスニングの両方から英語を学べるだけでなく、その時々の旬な情報も得られるので、飽きることなく楽しんで学習できたのです。
楽しみながら学べるという意味では、よく聴くジャズやカントリーミュージックもその1つで、英語の歌詞を聴き取って理解できるように心がけました。歌詞やタイトルには美しい表現や味のある言い回しが多数あります。例えば、カントリーでは「I forgot to remember to forget you」という曲があり、「忘れじの君」と訳されていますが、なかなか味のある表現だと感心しました。歌詞を理解しながら聴くと、歌い手の心情や情景が感じ取れ、聴く楽しみが倍増します。また、アメリカ映画を字幕なしで数多く見るようにしたことも、生きた英語の表現を学ぶのに一役買ってくれました。
意識して絶えず英語に触れる生活を続けた努力のかいがあって、TOEICは'04年3月に900点、同年7月に925点、'05年3月には950点を達成することができました。目標に向かって努力を「継続+徹底」すれば、年齢に関係なく必ず進歩し、目的を達成できることを改めて実感、認識しました。

■ CNNjとEEで培ったリスニング力

私のリスニング力はほぼCNNjとEEによって培われたものだと断言できます。CNNjは番組によっては英語の字幕が画面に出るので、「聴きながら読む」訓練ができます。native speakerのスピードに付いて行くのはなかなか大変ですが、TOEIC対策としてとても良い教材だと思います。
EEは多面的に活用しました。毎月新しいEEを受け取ると、テキストを見ないでまずCDを10回以上聴くことから始めます。聴き取れない個所やわからない単語・表現は、その後にテキストを確認し、辞書で派生語や例文をチェックし、覚える努力をしました。この作業を毎日欠かさず行ったので、リスニングは目に見えて進歩していきました。

文法力の強化にも役立ったEE

私は在職中からの国内外の友人や知人と、英語でe-mailのやりとりをしています。その際、的確な表現を使い、正しい文章を書くためには文法も大変重要だと考えています。さらに、文法を十分に理解していると、ライティングだけでなく読解力も間違いなく進歩します。また、TOEICの得点アップにも文法力が欠かせませんが、EEの文法特集は一般の参考書と比べ非常にわかりやすく、とても参考になりました。例えば、助動詞は日本人にとって難物ですが、'04年2月号の特集は使い方の説明とダイアログで実にわかりやすい内容になっています。これ以外にも、文法力診断('04/6月)、仮定法('06/5月)、冠詞の使いこなし('06/8月)、使役動詞('07/1月)は今でも英語レッスン用教材として使っています。

■ 英語が世界を広げてくれた

私にとってCNNjもEEも「英語を通じて世界を知る」ことが、勉強以外の楽しみになっています。国際政治・経済、文化・芸術や多様な価値観を、世界的に活躍する人々の生の言葉や映像を通じて知ることができるからです。故オードリー・ヘップバーンさんのUNICEFでの活動や「国境なき医師団」の献身的な活動もEEを通じて知り、それがきっかけで私自身もわずかではありますが寄付活動を行い、これらの団体にかかわりを持てたことに大きな喜びを感じています。
また、TOEIC900点を達成した時に、自分の英語力が世間でどのくらい通用するか試してみようと、大学に派遣する英語講師を募集していた外国語学院に応募したところ首尾よく合格し、関西の2大学で2年間、非常勤講師としてTOEIC講座を受け持ちました。「学ぶ立場」と「教える立場」の両方の観点から英語を勉強する機会に恵まれたことはとても良い経験でした。講師をしていると、若者たちの英語に対する苦手意識が文法の難解さとカタカナ英語に起因することがよくわかります。彼らに何とか英語に興味を持ってもらおうと、おもしろくて取り組みやすい教材をEEから選び、大いに活用しました。

■ 英語を生かした社会活動

英語への興味や英語力を少しでも伸ばしたいという願いは今も全く変わりませんが、英語へのかかわり方は変わってきています。勉強の対象というよりは、趣味の域になってきたといったらよいでしょうか。TOEIC挑戦や大学講師にはひとまず区切りをつけ、1年前から地域の人たちや、就職活動や仕事で英語を必要としている若者にレッスンをするなど、私自身も楽しみながら英語をともに学んでいます
地域社会の仲間は平均年齢65歳ですが、皆、向上心旺盛です。昨年末の忘年会では、1年間の勉強の成果を英語劇で発表しました。さだまさしさんの歌、「風に立つライオン」をモチーフに、ケニアで活躍する青年医師の生き方を劇にした作品を、「Amazing Grace」の曲に乗せて皆一生懸命に演じました。この作品も仲間の皆さんが見つけてこられ、それを編集し直しました。60歳半ばの人たちが1カ月以上かけて英語のせりふを覚え、生き生きと演じる姿は感動的でした。妻とともに、舞台装置や音楽などの舞台裏を切り盛りし、役者の皆さんの盛り上げ役が私の担当でした。英語レッスンは1月から2年目に入りましたが、皆、やる気十分で、今から年末の英語劇に何をするか相談を始めているほどです。
英語を通じて地域社会や英語を必要としている若者たちに少しでも貢献できる活動を続けていければ、これほど良い第二の人生の過ごし方はないと思っています。私に刺激されたのか、妻と娘もEEを教材に英語の勉強に参加してくれたのが思いがけない副産物でした。家族そろってTOEICに挑戦し、妻も娘も高得点を取得しました。
EEを購読してほぼ4年、「継続は力なり」です。来年は米国大統領選挙の年であり、両党の候補者の選挙運動が始まります。CNNjとEEで選挙キャンペーンを追いかけるのが今から楽しみです。一方、イラク戦争、中東紛争の痛ましい状況やアフリカの飢餓問題、これからますます深刻になるであろう地球環境問題なども大変気になりますが、世界が抱えるこれらの問題は、日本のメディアでは必ずしも十分に報道されていません。私は常々、CNNjとEEはこうした国際情報不足をかなり補っていると感じています。「英語がわかれば世界がわかる」は事実です。これからもEEの内容がますます充実し、優れた英語教材と情報を提供してくれることを期待しております。