キリスト『秘』―捕らえられ自由―
キリスト『秘』―捕らえられ自由―
名木田 薫 著
定価: 4,180円(本体3,800円+税)
在庫: 在庫あり
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書名「キリスト秘」は信仰が体験主義的、神秘的、神秘主義的次元に属す事柄を表しているのではないことを示し、副題「捕らえられ自由」は捕らえられることと自由とが一であることを表明する。人はその罪により精神的平衡を崩すことを避けられず、人の判断はキリスト信仰から離れると、その罪により義喪失を招く。
キリスト「秘」の内実―すべてのことにこだわら「ない」自由ではなく、あらゆる事柄にこだわり「うる」自由がここにはある。聖パウロは「キリストがわたしの内に生きておられるのです」(ガラテヤ2,20)という。本書は、そんな内奥を表そうとしているが、パウロには固有であり、我々一般の場合とは異なる。
同じ著者による前作「個の主体性による『日本』創造」(朝日出版社)と表裏一体をなす続編。
目次
■序論 創造、ないし復活 -「秘」へ向けて
・神の創造という観点から
・イエスの受肉という観点から
・イエスの復活という観点から
■本論 信仰、あるいは救い
第一章 信仰と良心
第一節 絶対の神
第二節 啓示の神
第三節 キリストと人間
第二章 良心が関わる局面
第一節 神の啓示
第二節 神と人格
第三節 復活の神
第四節 イエスと良心
第五節 心安きに至る
第六節 心安きへの至り方
第三章 特に自然科学的宇宙観をめぐって
第一節 宇宙と良心
第二節 無と良心
第三節 宇宙と復活
第四節 宇宙と奇跡
第五節 宇宙と受肉
■あとがき