判断のデザイン

  • 判断のデザイン
    判断のデザイン
判型:B6判変型並製 / ページ数:148ページ / ISBN:9784255010090 / Cコード:C0070 / 発売日:2017/06/27

判断のデザイン

チップ・キッド 著 / 坪野圭介 定価: 1,870円(本体1,700円+税)

在庫: 在庫あり

明瞭(クリア)か不可解(ミステリアス)か、それが問題だ。

何事も第一印象がすべて。その見た目をどう判断し、どうデザインすれば良いだろう? 村上春樹作品(アメリカ版)の装幀でも知られる「世界一有名なブックデザイナー」が導入するのは「!/?」という基準だ。第一印象に必要なのは、明瞭さ(!)か、不可解さ(?)か、その両方か。ダブルクリップに地下鉄のポスター、ATMにタバコのパッケージ……身の回りにある様々な実例から、自らのブックデザインへの応用例まで。明瞭/不可解の尺度で世界の見方を再定義する、デザイン=認識の技術。

「デザインという枠におさまる本でもない。たぶんこの本は『視点』に関わることを伝えるための本だ」……寄藤文平(解説冊子より)

Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第6弾。

本書の著者、チップ・キッドのTEDトークは以下のTEDウェブサイトで見ることができます。
www.TED.com(日本語字幕あり)



「第一印象にもとづいて、私たちは物事を判断します。そういうものなんです。ひどい、と思いますか? 子供の頃、誰しもこう聞かされましたよね。『見た目で判断しちゃダメよ』。でも私たちはそうします。なぜなら、私たちは視覚重視の文化の中で生活していて、私たちの心はまず目に映るものに反応してしまうからです。本当の問題は、私たちが判断することそれ自体ではなく、どうやって判断しているかです。〔…〕デザインを例にとってみると、見た目で判断しちゃダメという決まりはまるで意味をなしません。そもそもの性質上、デザインは一目見た瞬間から判断を要求するものです。デザインというのは、なんらかの問題を解決するためにあるからです。もし判断されなかったら……それこそ問題です」(本書より)

特設ページ

著者紹介

  • チップ・キッド(Chip Kidd)
    ニューヨーク在住のデザイナー/作家。1986年からアルフレッド・A・クノップ社でブックカバーのデザインを手がけ、アメリカのブックデザイン・アートに革命をもたらしてきた。ジョン・アップダイク、オリヴァー・サックス、マイケル・クライトン、オルハン・パムク、村上春樹など、仕事を共にした著名作家は多数。コミュニケーション・デザイン部門でナショナル・デザイン・アワードを受賞。国際写真センターのユース・オブ・フォトグラフィー・イン・デザイン・アワードも受賞している。小説作品に、『The Cheese Monkeys(チーズ・モンキーズ)』『The Learners(学びし者たち)』がある。プリンストン大学、イェール大学、ハーバード大学、RISD(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)など、数限りない場所で講演を行なっている。2012年のTEDトーク「笑い事ではないけど笑える本のデザインの話」の再生回数は130万回を超えた。Twitterアカウントは@chipkidd

    [訳者紹介]
    坪野圭介(つぼの・けいすけ)
    1984年生まれ。東京大学人文社会系研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院特任研究員。専門はアメリカの都市文化・文学。訳書に『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』(早川書房)、『サリンジャー』(共訳、KADOKAWA)など。

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