[目次をご紹介します……]

序講 解剖実習
■解剖実技
解剖の前に/解剖の手順/解剖のあとは
■解剖する気分
死体に人格はあるか/自分が解剖されるとき/解剖から学ぶこと

第一講 遺伝子と環境
■人間が生まれるまで
ヒトにもエラがある/ヒトもウマもネズミも同じ/ヒトは一年早く生まれる/ 生まれてすぐに見える? 聞こえる?
■環境はどう影響するか
遺伝子だけでは決まらない/環境を乗り越える法則/結果は単純ではない/自然が排除する

第二講 文学と科学
■ものごとを伝えたい
作家の文体、科学者の文体/解剖学は科学じゃない!?/バカの壁が邪魔をする
■現実を伝える言葉
論理の美しさ/脳も運動する/濃厚な現実と陳腐な言葉
■日本語の普遍性
英語と日本語/日常語で科学を/日本語から逸脱したい
■言葉に縛られる現実
日本語の見方、英語の見方/ネガティブにしか言えないこと/日本語で書く意味

第三講 機能と形態
■生きるために不可欠なもの
機能のない器官はない?/神になって生きものをつくるとしたら/無限に回る生命のサイクル/わたしは常に入れ替わる
■感覚と脳
身体のスペア/神経が増えれば知覚も増える/第六感とは?/動物のヒゲは脳そのもの/脳死とはどんな状態?/解剖学から見た人間らしさ
■機能が先か、形態が先か
噛まないとアゴが弱くなる?/哺乳類はアゴがはずれる/子供の頭はなぜ大きい?
■下半身の話
睾丸がぶらさがっている理由/セックスはどうして気持ちいい?/人間の発情期/ 生まれたときから老化は始まる

第四講 欠如と能力
■ヒトと動物の不思議
ヒトの耳はなぜ横にある/何を食べるか食べないか/食べものと歯並び/尾の機能は二十以上もある
■余計なもの、足りないもの
体にムダはあるか/ムカデの足を抜いたら/個体の起源
■分類の楽しみ
ダーウィンは種を否定した/甲虫好きの秘密
■欠如から生まれる力
絶対音感は耳の力ではない/能力の欠如が能力を生む/欠如から生まれるオリジナリティ
■恐怖と安心
恐怖と安心/恐怖は大脳を突き抜ける/自然とつながっている安心/正常と異常のはざま
■解剖学と文学
解剖学者の仕事/解剖学者の至福の瞬間/解剖と文学の出会い

第五講 現実と自分
■解剖学者の生活
解剖学は愚直な学問/虫めづる楽しみ/微妙な違いがおもしろい/流れに逆らわずただ流れる/怠け者は失望しない
■肉体と言葉
まずは死体ありき/あなたの頭も解剖する/現実感はどこにある/言葉から離れる作家/ドン・ファンの情熱/自分の肉体/魂の声は聞こえるか
■人間を超えるもの
人間以上の存在とは/思考するコンピューター/人間が人間をいじる/偶然が世界を支配する/見たくなければ隠せばいい/存在するすべてのものは善

特別講義 解剖学教室
■解釈のための方法
四つの解釈方法/進化から見る/数学から見る/モデルから見る/環境から見る
■わたしの解釈学
生きものを外から見る/見ている自分も観察する/解剖学の豊さ/目をつくる/ 魚とヒトの違いが言えるか

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