文学における宗教と民族をめぐる問い

  • 文学における宗教と民族をめぐる問い
判型:B5判並製 / ページ数:112ページ / ISBN:9784255009834 / Cコード:0098 / 発売日:2017/02/13

文学における宗教と民族をめぐる問い

中里まき子 著 / エリック・ブノワ 著 / 照井翠 著 / 佐藤竜一 著 / 秋田淳子 著 / 梁仁實 定価: 1,222円(本体1,111円+税)

在庫: 在庫あり

[内容紹介]
 宗教・民族の多様性が深刻な対立を生み出す契機となり、紛争と虐殺が絶えない状況に対し、文学はどのように応えることができるだろう―。この問いを念頭に、古今東西の作家(遠藤周作、シャトーブリアン、ベルナノス、フランソワ・チェン、トニ・モリソン、宮沢賢治等)の作品を読み、文学の実践的な側面を掘り下げていく。

目次

まえがき
文学における多様な宗教・民族の対立と融和
隠れキリシタン殉教の地、大籠
殉教者たちの物語の継承 コンピエーニュ・カルメル会16修道女をめぐって
宮沢賢治「ビヂテリアン大祭」改訂稿におけるエスペラント表記について
Toni Morrison のJazz(1992)についての一考察 再生への軌跡
韓国女性映画人の戦争と<戦後>
世界大戦期のレオン・ブロワとジョルジュ・ベルナノスにおける
救済する女性像とジャンヌ・ダルク
編者・執筆者紹介

著者紹介

  • [著者紹介]
    ■中里まき子(なかざと まきこ)
    岩手大学人文社会科学部准教授。文学博士(トゥールーズ第2大学)。現代フランス文学が専門。
    著編書に『トラウマと喪を語る文学』(朝日出版社,2014年)『無名な書き手のエクリチュール:3.11後の視点から』(朝日出版社,2015年)
    ■エリック・ブノワ
    ボルドー・モンテーニュ大学教授。同大学にて研究センター「ボデルニテ」及びTELEMの代表を務める。
    著書に『ベルナノス:文学と神学』(Cerf,2013)、『やさしい言葉で読む聖書』(Ellipses,2009年)等。
    ■照井 翠(てるい みどり)
    俳人。昭和37年岩手県花巻市生まれ。平成2年より加藤楸邨に師事。平成14年、第20回現代俳句新人賞受賞。平成25年、第5句集『龍宮』により第12回俳句四季大賞。高校教師。釜石市在住。
    ■佐藤竜一(さとう りゅういち)
    1958年岩手県生まれ。岩手大学非常勤講師。主な著書に『宮沢賢治の詩友・黄瀛の生涯』(コールサック社),『宮沢賢治 あるサラリーマンの生と死』(集英社)他
    ■秋田淳子(あきた じゅんこ)
    岩手大学人文社会科学部人間文化課程専任講師。専門はアメリカ小説。
    ■梁 仁實(やん いんしる)
    韓国済州道生まれ。岩手大学人文社会科学部准教授。立命館大学大学院社会学研究科博士後期課程修了(ph.D社会学)。
    専門は文化社会学、日韓文化交流史映像にみる在日朝鮮人の表象。
    代表著書として『「母性愛」の越境─日韓映画交流前史』(山本浄邦編『韓流・日流 東アジア文化交流の時代』(勉誠出版,2014年)等。

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