邪悪な植物

  • 邪悪な植物
判型:四六判変型並製・2 色刷 / ページ数:256ページ / ISBN:9784255006635 / Cコード:0098 / 発売日:2012/09/26

邪悪な植物
リンカーンの母殺し! 植物のさまざまな蛮行

エイミー・スチュワート 著 / 山形浩生 監訳 / 守岡桜 定価: 1,980円(本体1,800円+税)

在庫: 品切・重版未定

ネズミを丸呑み、人まで殺し、戦争さえも引き起こす。 本当は怖い“邪悪な植物”を、驚きの事件や隠れた史実、美しいイラストとともに解説。植物界の罪な側面に震える一冊!

毒殺や矢毒に使われてきた草木や、裁判に使われてきた猛毒の実。
ソクラテスを殺したドクニンジン、魔女狩りを引き起こした麦角。
うっかりバーベキューの串に使っただけで死者を出した枝もある。

ペットにとってはキケンなもの、とにかく発火しやすいもの、
なかにはマンゴーやチューリップ、トウモロコシなど、一見「どこが邪悪なの?」というものも。園芸家・ガーデニング好きも必見! さあ、あなたはどの植物がいちばん怖い?

◎全編2 色刷。美しい銅版画のイラストとともに紹介!
◎ニューヨークタイムズベストセラー

正直なところ、筆者は植物界の罪な側面に魅せられている。園芸展で展示されている巨大なミドリサンゴ(腐食性の樹液で肌にみみずばれをつくる)も、砂漠に咲くケチョウセンア
サガオ(幻覚をもたらす)も。この植物たちと暗くひそやかな秘密を分かちあうのは、魅力的でもある。その秘密が隠されているのは、どこか遠くのジャングルではない。すぐそこの裏庭なのだ。(前書きより)

目次

はじめに――最初の警告
トリカブト
矢毒
アヤワスカとチャクルーナ
ビンロウ
トウゴマ
神判の毒
コカノキ
コヨティロ
最後の鉢植え
ベラドンナ
デスカマス
死の晩餐
バッカク(麦角)
命にかかわる菌
ハバネロ
ヒヨス
悪魔のバーテンダー
イボガ
チョウセンアサガオ
犯罪「科系」の植物たち
カート
キラー海藻(イチイヅタ)
足を止めればブタクサの香り
クズ
死の芝生
マラムヘール
太陽が顔を出す
マンチニール
いまは見ないで
マンドレイク
大麻
キョウチクトウ
禁断の庭
ケシ
おそろしい花束
オオゴチョウ
ペヨーテ(ウバタマ)
幻覚性植物
ドクニンジン
エゾミソハギ
大量破壊植物
ラットベイン
トウアズキ
おそろしいウルシ
ソテツ
方法はいろいろ
スティンギングツリー
イラクサ
マチン
オオミフクラギ
食虫植物
タバコ
藍藻(シアノバクテリア)
伏せて身を守れ
ドクゼリ
ホテイアオイ
社会のはみだしもの
アカシア・ドレパノロビウム
招かれざる客
マルバフジバカマ
踏みつけるな
イチイ
─ END NOTE
  解毒剤
  ブライオニー
  ジョナサン
  毒草園
  参考文献

著者紹介

  • 著者 エイミー・スチュワート Amy Stewart
    作家。ニューヨークタイムズ紙やワシントンポスト紙をはじめとする数々の新聞・雑誌におもに園芸・自然に関するコラムを寄稿。ガーデニング誌の編集も手がける。これまでに5 冊の本を出版しており、そのうち『邪悪な植物』、『邪悪な虫』、『Flower Confidential』(未邦訳)は、ニューヨークタイムズ・ベストセラーにランクインしている。邦訳書に、『ミミズの話――人類にとっての重要な生きもの』(今西康子訳、飛鳥新社、2010)、『人はなぜ、こんなにも庭仕事で幸せになれるのか――初めての庭の物語』(J・ユンカーマン、松本薫訳、主婦と生活社、2002)がある。カリフォルニア州在住。

    監訳者 山形浩生(やまがた・ひろお)
    1964 年生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、幅広い分野で翻訳、執筆活動をおこなう。主な著書に『たかがバロウズ本』(大村書店)『新教養主義宣言』(河出文庫)など。主な訳書に、『その数学が戦略を決める』(文春文庫)、『貧乏人の経済学』(みすず書房)など多数。

    訳者 守岡桜(もりおか・さくら)
    京都生まれ。山形浩生との共訳書に『Free Culture』(翔泳社)、『数学で犯罪を解決する』(ダイヤモンド社)、『「意識」を語る』(NTT 出版)、『毛沢東――ある人生』(上・下巻、白水社)などがある。

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